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人工知能により2030年頃雇用が崩壊するので、ベーシックインカムが必要となる?人工知能と経済の未来を読んで

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オバマ政権の国務省上級顧問の書いた本を読んでいて、ロボティクス関係の富の分配を説いていました。個人的にはベーシックインカム導入する可能性は考えておく必要があるのでは?という感想を持ちました。

関連記事:オバマ政権の国務省上級顧問が唱えるパラダイムシフトとは?未来化する社会を読んで

ベーシックインカムに関して興味を持ちましたので、色々と書籍を探していたのですが、ちょうど人工知能や経済に関しての視点も書かれていそうな「人工知能と経済の未来」を買って読みました。

著者の井上智洋氏は専門はマクロ経済学とか成長理論なのですが、人工知能と経済学の関係を経験していて、AI社会論研究会の共同発起人も務めています。

最初の1章と2章で、AIや人工知能の進化について説明して、3章で経済成長と技術的失業、第4章でAIによる第4次産業革命とその時に経済がどうなるか、第5章でベーシックインカムの必要性をといています。

本はコンパクトにまとまってますし、人工知能の可能性から、経済への影響そしてベーシックインカムの必要性と実現性という順番で書いてあって、説得力もあると思いました。主に印象に残ったのは3点ですね。


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人工知能の可能性と限界


2030年頃には、AIが人間の頭脳に追いついてしまう可能性があり、1割くらいしか人間がする仕事が残らない可能性があるということを説いてます。ただ人工知能の可能性を述べるだけでなく、その限界についても記載されています。

感情とか感性的なものが難しいんでしょうね。無論著者の意見という点も頭におきながら読みましたが、特化したものはいずれ人間じゃなくてもやれるようになるかと。

ちょうど東ロボ(ロボットは東大に入れるか)というプロジェクトが東大合格を諦めたというニュースがありましたけど、このロボットもセンター試験のみで考えると昨年の時点で結構な偏差値まで来ていました。今年に入ってからも順調に偏差値を上げて来ているので、2030年に人間の頭脳においつくというのは現実味があるかなと。

処理能力という意味でCPU+GPUみたいな感じで処理能力が増大していくのは間違いなさそうですし(この辺を学生時代に研究していたため最新動向は追いかけてるんですが、NVIDIAは米国株の中で一気に伸びてもおかしくないと思います。今年に入って大きく上がっているようですが)

GPUで加速化したコンピューティングとは?

第4次産業革命後の雇用


汎用AIについて著者は第4次産業革命を起こすものと定義しています。結局蒸気機関等の第1次産業革命以降に大分岐が起こっていて経済成長が持っている国と持っている国々で2極化しましたので、2030年以降にも同様のことが起こりうるかと。

ただ、第1次産業革命~第2次産業革命で差がついているだけに、第1次で遅れていたもののその後巻き返した日本、あるいは現代のインドや中国あたりのような例はありますけど、更に格差が酷くなる可能性もあるんじゃないかと思いました。日本にいれるというのはある意味幸運かと。

そして、第4次産業革命までにじりじりと雇用が減っていくグラフが載ってましたけど、著者が生き残る可能性のある業種としていかの3つを上げています。
  • ホスピタリティ系(介護、看護、保育、インストラクタ)
  • マネージメント系(工場、店舗、プロジェクトの経営・会社の管理)
  • クリエイティヴィティ系(小説家、映画監督、発明家、研究者)

今までは、技術的失業があったからといって、別の新しい仕事が生まれたり、あるいは以前からある仕事でももっと需要が大きいと業種があったりしますので、必ずしも、技術的失業が生まれることが、失業者が増大していくという訳ではいままでありませんでした。ところが汎用AIはそれが覆されると。

例えばWebデザイナーなんか第3次産業革命(インターネット)前は存在しなかったので、そういう仕事が出てくるかもしれません。ただ、残ってないんじゃないかという作者の考察も納得できるものがあります。マネージメント系の仕事は現状多少はやってますけど、これを後30年近くってしんどいなと思います。

3項目で上がっている仕事も取られる可能性があると著者は書いてました。看護や介護は夜勤で結構給与は上がるそうですが、その分環境も過酷。汎用AIが結構入ってきそうな気もしますがね。

ベーシックインカムの施策は興味深い


汎用AIで雇用が1割しか残らないわけですから、その分雇用が失われた人々への救済でベーシックインカムを提唱しています。

具体的な内容は本に書かれてますが、大雑把に所得税+消費税の増税で財源を確保して、段階的にベーシックインカムの金額を上げていって1人7万、子供3万。

ちなみにソ連がダメだった理由も書かれていて、いい書き方だと思いました。金額の試算に関しては日銀審議委員の人によるものです。試算した人の本もあるようですので今度読んでみようかなと。

2030年まで約15年。自分はまだ40代なわけでまともならば定年まで10年以上あるわけです。年とっていって能力が落ちると、ベーシックインカム+労働×2で生きていくという形になったりすることもあるのかもしれないなと思いました。そのためのシェアリングエコノミーの普及ともいえそうですが。

いずれ来る時代に備えていくためには、お金のコントロールして節約することと、投資を経験しておいて積立投資のサイクルを築いておくことではないかと考えました。

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日経ヴェリタスの2016年3月13日号
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