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石油の「埋蔵量」は誰が決めるのかを読んで

昨今は原油価格の下落がニュースとして報じられるようになりましたし、石油関連についての本を読んでみようかと思うようになりました。

そして、図書館で検索してみると、エネルギー情報学入門と副題のついていい本を見つけることができました。

著者の岩瀬昇氏は三井物産に入社後、三井石油開発に出向し、世界各地で海外勤務を行いながら、エネルギー関連業務に携わってきたエネルギー分野のエキスパートといえる人です。

本の内容は大雑把に言うと副題のエネルギー情報学入門としての、教科書的な印象が強いかなと思いました。

更にいえば著者は石油関連が一番知識豊富とは思いますが、それ以外のエネルギーに関してもイデオロギーに囚われず、公正に分析をしております。

エネルギーに興味のある方には読んでほしい内容でした。

石油に関しても資源量と埋蔵量の違いから、石油の支配権がセブンシスターズ→OPECへと移る歴史も記載されています。そして、石油関連が先物市場取引されるようになりコモディティとなったが、戦時は戦略物資であると言及されています。

今後の世界の石油大企業の業績は、原油価格の影響を受けて、業績や売り上げに影響を受けるでしょうが、「石油」という商品は重要なエネルギーの一角として残っていくと思いました。

他のエネルギーに関する記載やシェールガスに関しても現在の状況に至るまでを詳細に記載しています。



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エネルギーを詳細に知っている方が、太陽光や風力、地熱などの自然エネルギーは現状では大量に安定供給するのは難しいと言っているわけです。

更にいえば、石油や天然ガスの発掘までにかかるコストが莫大にかかることを言及しています。

日本という国は資源が取れないわけです。この本では、世界各国も日本も1次エネルギー消費は石油、天然ガス、石炭を軸にし原子力と再生エネルギーが続くバランスになっています。

そのエネルギー政策で日本が世界に出れるとしたら、やっぱり技術ということになるわけですから、著者が述べているようにバランスを取って分散化を進めて、多種多様な供給先から抑えるというエネルギー安全保障政策を考えるべきでしょう。

そして、各エネルギーに関する技術を高めることが重要ではないかと思いました。

こういう議論は本来新聞紙上やテレビ上で分散化やバランスに関するを論じてもいいと思いますが、日本の場合、余りにもマスコミがイデオロギーに囚われすぎて、困ったものです。

個人的には原発は老朽化したものは廃炉しつつも一定比率を残し、石油、天然ガス、石炭の3本柱に原発と自然エネルギーを組み入れた形でエネルギー戦略を取るべきなのがベターではないかと思いました。

投資のポートフォリオと似たようなもんです。また、3本柱のエネルギーも輸入先を中東、北欧、北米、南米と分散化させることがベターではないかなと思いました。

こういうエネルギー戦略をど~んと発表するくらいの政府であってほしいものです。

岩瀬昇氏の関連本

原油価格の変動のメカニズムを学ぶ。原油暴落の謎を解くを読んで
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日経ヴェリタスの2016年3月13日号
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