「追われる国」の経済学から見えてくる、先進国で金融緩和が効かない理由
参議院選挙の投票用紙が届いて、各党の政策とかもポスターに載ってたりしますけど、参議院選挙だからなのか知りませんがかなり非現実的なもの多いような印象があるんですよね。
twitterで政治的発言が溢れるような状況ってどうかと思いますし、非現実的な政策を礼讃して、批判した他者を攻撃しまくる様をみてると、カルト宗教化するんじゃないかと怖さを覚えます。
そういう現象が現れてるのも先進国の長期停滞、従来の経済学の理論が通用しないことが原因の1つと言えるでしょう。
長期停滞の原因と対策の提言が書かれた「追われる国」の経済学を読んだのですが、なぜ先進国が長期停滞に陥ってるのか腑に落ちる内容でしたので今日は紹介したいと思います。
著者のリチャード・クー氏は野村総合研究所 主席研究員で、神戸市生まれ経済審議会専門委員やアメリカの機関のアドバイザーなどを歴任しています。
個人的に全面賛成というわけではありませんが、積極的財政政策の中にはちょっと無理がありすぎる主張の人も多い中で、バランスシート不況論は説得力があると思いました。
600ページを超える大作ではありますが、丁寧にわかりやすく解説していてオススメしたい本です。
個人的に今後の投資にも使えそうだと思いましたので、印象に残った点を整理してみました。