制度的にも社会経済的にも2020年代に問題が顕在化?「2020-2030 アメリカ大分断」
コロナやアメリカ大統領選挙でアメリカの現在みたいな記事も見かけますが、今後問題が顕在化するのではないか?という懸念点はあり、やがて株価にも影響を与える可能性はあると考えています。
そんなアメリカは2020年代に「制度的」「社会経済的」にも問題が顕在化すると書いたのが「2020-2030 アメリカ大分断」です。
著者のジョージ・フリードマンは1996年に世界的インテリジェンス企業「ストラトフォー」を創設、会長を務めた人物で、ストラトフォーは「影のCIA」の異名をもつそうです。
フリードマン氏の予測として主なものは、「2020年頃に中国とロシアが崩壊分裂し、2040年頃に日米の対立が顕著となり、2050年頃に日本・トルコ同盟が米国との第3次世界大戦に突入し、2070年頃に米国とメキシコの頂上決戦が勃発する」というもので話半分のところはあります。
とはいえ専門家や専門知への経緯が損なわれていたり、大学の迎合主義に関しては非常に的を得ていますし、アメリカの国としての大局観を知る上ではいい本だと思います。
とくに印象に残ったのは2つのサイクルについてです。