石油の「埋蔵量」は誰が決めるのかを読んで
昨今は原油価格の下落がニュースとして報じられるようになりましたし、石油関連についての本を読んでみようかと思うようになりました。
そして、図書館で検索してみると、エネルギー情報学入門と副題のついていい本を見つけることができました。
本の内容は大雑把に言うと副題のエネルギー情報学入門としての、教科書的な印象が強いかなと思いました。
更にいえば著者は石油関連が一番知識豊富とは思いますが、それ以外のエネルギーに関してもイデオロギーに囚われず、公正に分析をしております。
エネルギーに興味のある方には読んでほしい内容でした。
石油に関しても資源量と埋蔵量の違いから、石油の支配権がセブンシスターズ→OPECへと移る歴史も記載されています。そして、石油関連が先物市場取引されるようになりコモディティとなったが、戦時は戦略物資であると言及されています。
今後の世界の石油大企業の業績は、原油価格の影響を受けて、業績や売り上げに影響を受けるでしょうが、「石油」という商品は重要なエネルギーの一角として残っていくと思いました。
他のエネルギーに関する記載やシェールガスに関しても現在の状況に至るまでを詳細に記載しています。