投資関連本

前から気になっていた、オリヴィエ・ブランシャール著「21世紀の財政政策 低金利・高債務下の正しい経済戦略」を読みました。
オリヴィエ・ブランシャール/田代毅 日経BP 日本経済新聞出版 2023年03月22日頃
著者のオリヴィエ・ブランシャールはマサチューセッツ工科大学(MIT)ロバート・ソロー経済学名誉教授で、ハーバード大学やMITで教職を務めた後、2008年から15年まで国際通貨基金(IMF)のチーフエコノミストだった人物です。
個人的にインフレだけど今後どうなるかというのは気になっていて、最近は財政政策の本とかも読んでいて、この本には興味があったんですよね。
実質安全金利r(以下「実質安全金利」は「実質の長期国債利回り」、「中立金利」は完全雇用と整合的なその水準を指す)と実質経済成長率gについてr-g<0(r
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ネットの発達の弊害点の一つとして、アクセスを集めて稼ぐためにわざと極端な記事やら意見を述べる機会が増えてるのが問題だと思うんですよね。
で、国家財政の話になると無限に自国通貨建ての国債すれというMMT派(なぜか土木関連の人物が本の翻訳を行っているレベルw)から緊縮増税一辺倒な人まで極端すぎる感があるんですよね。
結局、政治でもそうなんですけど、極論いってる人間排除して中庸で俯瞰的に見ることが重要だなと思うんですね。
そんな国家財政に関して極端な意見の人に隅から隅まで読んで欲しいのが「国家の債務を擁護する」です。
バリー・アイケングリーン/アスマー・エル=ガナイニー 日経BP 日本経済新聞出版 2023年05月19日
増大する公的債務の背景事情、債務削減に成功するための条件を明らかにし、国家の債務問題に関するバランスのとれた議論を展開していて、世界的に高名な経済学者、歴史研究者が高く評価しているのもよくわかる内容でした。
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