海を制するものが世界を制する。海軍の世界史を読んで
先週は終戦記念日の週でしたので戦争に関する本を読もうと考えまして、「海戦の世界史」を読んでいました。
海戦は日本にとっても切り離せない要素ですし、中東の雲行きが怪しい時期だからこそ、戦争はやるべきではありませんが、今一度シーレーンについて考えるべき時じゃないかと考えます。
著者のジェレミー・ブラックは近世イギリス史およびヨーロッパ史の権威であり、これまでに100冊以上の多岐にわたる著作を発表している人物です。
ジャック・アタリの「海の歴史」とは異なり、装甲艦が登場した19世紀後半から現在に至るまでの歴史を技術の発展や地政学も絡めて広範な研究がまとめられています。
第一次世界大戦と第二次世界大戦も含めて海軍の総合能力の重要性がわかると同時に、やはり海に囲まれた国の重要性がよくわかる内容だと考えます。