テンプルトン卿の流儀を読んで
今回の投資関連本の読書感想は、「強気相場は悲観のなかで生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観とともに成熟し、陶酔のなかで消えてゆく」という言葉で有名なテンプルトン卿の成り立ちと投資手法について書かれた本です。
福沢桃介が2割、本田静六が1/4という給与貯蓄の比率でしたが、テンプルトン卿はなんと5割。
基本的にこの3人の共通点としては、人が騒いでいる時に投資をせず、株価が下がってみんながパニックになっている状況で買うというところでしょうか?
テンプルトン卿に関しては、それにとどまらずひたすら値切りをするなど普段の行動から価格が適正になるまでしぶとく待つということがこの本でよくわかります。
アメリカの企業にとどまらず、日本韓国中国の株価が過熱する前に目をつけて、加熱した後は暴落前に撤退させている点からも、
いかに優れた投資家であるかがわかります。
テンプルトン卿は2008年に亡くなっているわけですが、今も生きていたとしたら、中国への投資を続けているのか気になるところです。ジム・ロジャースのように肩入れする投資家ではないだけに。
本の中でいいなと思ったところを抜粋すると以下の通りでしょうか?