海外ETF

3連休中なので新興国について調べてみようかなということで、人口ピラミッドを調べておりました。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントの新興市場部門・部門長のルチル・シャルマも著書で、成長率を予測する上の指標の1つで「人口構成(生産年齢人口の増加率が2%以上)」とあげているように、国単位の投資の参考にはなるでしょう。
ルチル・シャルマ/川島 睦保 東洋経済新報社 2018年04月06日
人口ピラミッドに関しては各国やはり大きな特徴が現れてるのですけど、一方で先進国でも人口が2100年まで増え続ける国もありなかなか面白い傾向があるなと(参考サイト)

ちなみに日本は上記のような形で少子化が進むパターン。このままいくと2050年代までは人口が1億を超えていますが、2100年頃は8000万台にまで落ちます。
他の国を見ていくと個人的には投資したくなるのは、南アジア、東南アジアあたりになるかなと。
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昨日は東欧のポーランド、チェコ、ルーマニアについて調べてみましたが、シャルマの未来予測 これから成長する国 沈む国の着眼点として面白いなと思ったのは南アジアの3か国(バングラデシュ、パキスタン、スリランカ)です。
インドに関しては著者の出身地ということでやや辛口ながらも「優秀」の評価でしたが、その隣国のバングラデシュやパキスタンも「優秀」の評価で、スリランカも「平均」と高評価でした。
インドの関係が複雑な国も多いのですし、イスラムテロリスクも結構あるんじゃないかと思いますが、一方で以下の地理的なスイートスポットを見ますと評価されるのは納得です。

アジア寄りになりますが、日本と中国、台湾付近の線が太い(それだけ国際輸送が多い)のは納得ですが、これを見ると中国や日本に運ぶまでの過程にある国は伸びる要素があるんじゃないかと思います。
シンガポールからインドネシア~台湾付近も結構線が濃ゆくなっていますし、インドが大きくなるとインド近辺はさらに太くなりそうですし。
ということで南アジアの3か国(バングラデシュ、パキスタン、スリランカ)について調べてみました。
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パキスタンといいますと隣国インド同様人口が多く、現時点で6番目です。将来のことを考えますと、先々人口が増えていきそうな印象です。
一方で独立の経緯からインドと仲が悪く、更にアフガニスタン紛争の時もアルカイダとのつながりが指摘されたりと周囲に紛争が起きてもおかしくないリスクが高い地域でもあります。
政治上の内紛やテロリスト関連の問題も抱えているようですし。
そんなパキスタンですが、2008年に新興国市場指数からフォロンティア指数に所謂降格をした経験があります。そんなパキスタンですが、なんとMCSIは今回新興国への再昇格を検討しているようです。
コラム:日の目見るパキスタン株、新興国指数に復活へ
[香港 31日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 何かと悪いニュースの多いパキスタンだが、株式市場には一筋の光明が差している。株式指数提供会社MSCIは6月の年次見直しに伴い、同国を「フロンティア市場」から「新興国市場」に分類し直す可能性が高い。政治リスクを引き受ける覚悟のある投資家にとって、この国がさほど悪くない投資先であることをタイミング良く思い出させてくれそうだ。
パキスタンは2008年に新興国市場指数から除外された。同国の証券取引所が株価の下落に歯止めを掛けるため価格フロアを導入するとともに、取引が5カ月にわたり事実上中止されたからだ。カラチSE100種株価指数の時価総額は600億ドルで、新興国市場指数に復活するとしても組み入れ比率はわずか0.19%にとどまるだろう。
降格→昇格となりますとまるでJリーグにおける湘南ベルマーレ、アビスパ福岡、京都サンガあたりのエレベータークラブような印象を受けてしまいますが・・
そんなパキスタンですが直接投資するETFないか調べたら「Global X MSCI Pakistan ETF (PAK)」というのがありました。ちなみにこのETF、シンガポール上場のものが楽天証券でも買えるようですよ。
では、このETFが昇格する新興国株式や現状カテゴリに所属しているフロンティア株式と比較してどういうパフォーマンスなのか確認してみました。
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