オススメ本

昨年から呉座勇一氏の応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)が売れていて評判になっていますね。
私が小さい頃祖父がよく大河ドラマの再放送を土曜の13時から見ているのを覚えてまして、その影響で初めて見た大河ドラマって真田広之の「太平記」で、その数年後にあった「花の乱」も記憶があります。ただ、花の乱が視聴率含めてダメだったせいなのか、その後戦国時代を除いた室町時代の作品って見た記憶がないですね。
そんな大河ドラマでもあまり扱われていない応仁の乱関連書籍である新説 応仁の乱 (別冊宝島 2570)を読みました。
研究者の見解や対談など10名以上が出てきますけど、研究が進んだことで今まで学校で学んだ内容は大分差異が出てきているなと思いますね。
足利義政、日野富子に関してもイメージとは異なる行動を取っていますし、特に日野富子に関しては後世で大分イメージが変えられている印象を受けました。後、応仁の乱も戦国時代の契機となったとはいえ、その後の明応の政変で将軍が南朝北朝のように2系統になった影響の大きさも理解ができました。歴史においても最新の研究の内容を理解していくってことが重要だなと思いましたね。
まだまだ歴史に関して学べる部分がいっぱいあるなと思いましたね。そして、個人的にこの本から以下の印象を持ちました。
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オススメ本
歴史というものは過去の事例を学ぶことによって今後に生かしていくという意味でも非常に貴重ですし、信長の野望的に領土が広がっている図を興味深く見てしまいます。
本日は読んだ歴史の本2冊について書きます。
現在ある意味ホットない地域は中東でしょう。その中東のシリアやらヨルダンやらイラクを統一していたのはオスマントルコということでオスマン帝国600年史を読んでみました。
帝国がハンガリーまで拡張していった後の、堕落していくさまを見ていくと、現状の中東地域のカオスを起こした原因ともいえます。
設樂 國廣 KADOKAWA/中経出版 2014-09-17
オスマントルコは領土が広大だったのですが、ユダヤ教やキリスト教にも寛容だったんです。それがどうしてこうもカオスになるのか?
民族毎にきちんと国境線引き直す必要があると思うんですが、もはや国連が機能してないので無理なんでしょうねぇ。
そしてもう一つ読んだのが井沢元彦の激闘の日本史。南北朝動乱と戦国時代に関する本です。逆説の日本史の内容に追記したりしている本ですね。
井沢 元彦 KADOKAWA/角川学芸出版 2015-08-21
鎌倉幕府滅亡→南北朝動乱なんかは流れがカオスなので、
大河ドラマにもってこいだと思うのですが、
20年以上前にやった後、取り扱われてないようです。
少なくとも今の朝ドラと変わらないような内容よりも
こういう時代を取り上げてほしいですね。
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