投資関連本

個人的に国内企業の中で注目している企業の1つしてリクルートがあります。今後も伸びるだろうなと思うと同時に、社員や元社員数名会ったときになんか通常の会社とは違う雰囲気があります。
で、リクルートというと、就職で使う前のわたしの記憶はリクルート事件よりもダイエー傘下だった印象が結構強いです。
そんなリクルート創業者江副浩正のノンフィクションが「起業の天才」です。
大西 康之 東洋経済新報社 2021年01月29日頃
読んでいて引き込まれる内容で、非常に面白かったです。
著者の大西氏は文章がうまいなと思ったら、ロケット・ササキ書いた人なんですよね。
リクルート事件はライブドア事件と似ている部分もあるかと思いますが、では何故そんな会社が、危機を乗り越えて(バブルでも不動産にがっつり絡んでいた)株式時価総額で国内10位までのし上がったのか?
リクルートの内幕を読んでいるとその理由はわかりますし、江副氏の先見性や経営者としての手腕はすばらしいものがあったと伝わります。
読み終えてそんな江副氏に関して印象にこったのは、「日本の問題点」と「投資の落とし穴の怖さ」ですね。
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オススメ本
Amazonのビジネス本でしばらく上位に来ていて、経済雑誌の記事でも取り上げられていたロケット・ササキを読みました。
シャープの元副社長で工学博士の佐々木正氏の評伝になります。トランジスタからLSI、ポータブル電卓、半導体の開発競争を指揮しているだけではなく、江崎玲於奈、孫正義、西和彦、スティーブ・ジョブズといった人物に大きな影響を与えており、日本のエレクトロニクス産業に大きな功績のある人物と言えるでしょう。
戦後以降の話としては、シャープ転社前と電卓戦争の内容が多くなりますが、7章で1990年の和製「iPad」の内容には驚きましたね。佐々木氏がいる頃のシャープにはこういうイノベーションを起こせるだけの空気があり、人材もそろっていたということなんでしょうね。
シャープの失敗の本質は最後の方でちらっと書かれているだけなのですが、この本の最後にロボホンを見て佐々木氏が「東京五輪まで生きなきゃいけないな」といったところで終わるのが何とも言えないですね。ロボットでヒントとなりそうなAIBOであったり漫画のちょびっつは15年前なわけで、その時にこういう商品を出せていればまた違ったのではないかと思えてきます。
さて、この本を読み終わると「共創」と「イノベーション」の重要性について特に考えさせられました。
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