レイ・ダリオの「黄金ポートフォリオ」について海外ETFを使って検証してみた
先日、世界のエリート投資家は何を考えているのか: 「黄金のポートフォリオ」のつくり方の感想の記事を書きましたが、その中で特に気になっていたのが、レイ・ダリオが紹介していたオール・シーズンズ戦略の「黄金ポートフォリオ」についてです。
関連記事 >> 貯蓄→投資から黄金ポートフォリオの作り方まで学べる、世界のエリート投資家は何を考えているのか
著者のアンソニー・ロビンズがレイ・ダリオにインタビューした際に、レバレッジ無しで、個人でも持てる資産配分を教えてくれという要望を基に、アメリカ人向けに作ったポートフォリオです。
基本的に以下の考えで作られています。
- 経済は「想定インフレ率より高い/低い」「想定成長率より高い/低い」の4つの季節として捉えることができる。
- それぞれの季節で理想的なポートフォリオがあり、理想的なそれぞれのポートフォリオを同量のリスクで組み合わせると、どんな局面になっても負けないポートフォリオを作る事が出来るのではないか?
そんなポートフォリオの資産構成なんですが、
米国株式(S&P500か他のインデックスファンド) 30%
米国中期債(7~10年満期) 15%
米国長期債(20~25年満期) 40%
金 7.5%
商品取引 7.5%
商品取引は何かというとこの本では金、銀、綿、石油あたりをあげてました。となると一般投資家が投資するならコモディティですかね。
リスクの点では株式は債券の3倍のリスクがあるという考えですので、債券の比率が高くなっています。
このポートフォリオと同じように日本で投資するとすれば海外ETFを使えば可能なんじゃないかということで、海外ETFを使ってポートフォリオを作成し、実際のパフォーマンスを検証してみました。