海外ETF

デリバティブ・トレーダーのナシーム・ニコラス・タレブは「予測できない、甚大な被害を与える事象のこと」をブラック・スワンとて定義していて、上下巻の書籍のタイトルにもなっています。
このブラックスワンはかなり広義的で、金融危機、自然災害、またテクノロジーの劇的な進化で人の仕事が消失することも含められます。
ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社 2009-06-19
そのブラックスワンに対して、何か対抗策はあるのかというと、リーマンショック時にタレブがとったバーベル戦略があげられます。
タレブがとったバーベル戦略は0%の投機的なハイリスク・ハイリターンの資産、国債などの90%のローリスク・ローリターンの資産を組み合わせたものでした。
投機的な部分でプットオプションを大量に購入していたため、大幅な利益を出しています。その経験からか、投機部分に関しては、「あらん限りのレバレッジのかかった投資、できればベンチャー・キャピタル流のポートフォリオがいい。」とまで言ってるんですね。
これを見ていてプットオプションとかをせずにバーベル戦略をとれないのか?と思いまして、いろいろと案を考えて検証してみました。
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昨年、2018年9月から「電気通信セクター」が廃止され、新たに「コミュニケーションサービス」が新設されることが発表されていました。
ベライゾン(VZ)とAT&T(T)に偏重している電気通信セクターを廃止して、ハイテク銘柄やメディア・娯楽、ゲーム関連と併せてS&P500指数全体の比率を2%程度から10%程度まで引き上げる予定です。
2018年になってあまり動向が記事になっていなかった印象だったのですが、バンガードの3つのETFがこのたびセクター分類の変更に対応することになりました。移行が完了するのは2018年9月以降の見込みです。
Vangurad セクター ETF がセクター分類の変更に対応
Vanguard sector ETFs to reflect GICS changes
対象ETFと関連記事
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(ティッカー:VCR)
バンガード・米国情報技術セクターETF(ティッカー:VGT)
バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF(ティッカー:VOX)
VCR関連記事 >> 景気拡大局面に強いと言われるバンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF (VCR)を調べてみた
VGT関連記事 >> テクノロジーセクターETF(XLK)を情報技術セクター(VGT)、ナスダック100指数(QQQ)と比較してみた
VCRとVGTに関しては投資に検討を値するか調べたことがあって、とくにVGTに関してはAmazonないからQQQの方がいいのかなと考えていたものの、あまりにもハイテク株が上がっているので手を出さないでいました。
セクター分類の変更の影響を受けることが確実になりましたので、FANG関連に投資をしたければ、ナスダック100指数(QQQ)の方に投資をした方がいいでしょうね。
SPDRのセクターETFもあり、ちょっとバンガードと組入銘柄数が違ったりしますが、バンガードの方が小型株の組み入れがあり、ETFの構成上位企業の比率が1%ぐらい低くなっているぐらいの違いですので傾向は同じになっていくかと考えます。
関連記事 >> 2017年米国セクター別パフォーマンスから、2018年注目するセクターは何か?
では、今回の移行対象に関係するETFに含まれる企業でセクター分類の影響を受けそうな企業を調べてみました。
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投資関連本

新しいパソコンを買ってから1ヶ月以上が経過しました。
Windows10のデスクトップなのですが、親に譲ったWindows8からWindows10にアップしたPCよりも変わってるなぁという印象です。とくに左下にCortanaがあって、入力して検索結果がでるような感じになってていろいろと試している状況です。
そんなPCを買い換えようかなと考えていたときに、相互リンク先のモカヲさんが勧めていたので、マイクロソフトCEOのサティア・ナデラが書いたHit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来を買いました。
しかし、図書館の本の消化も平行しているので、なかなか時間を確保できなかったのですけど、ようやく読み終えました。
マイクロソフトが復活してきていると昨年あたりから記事やブログ等で話題になっていましたけど、その要因がよくわかる本です。
前半部分はまだCEOになってから3年程度のサティア・ナデラの自伝的な側面もあるのですけど、マイクロソフトとという会社の存在意義や「魂」は何か。世界の人々のより良い未来為に何をなすべきか。というようなことを哲学的に考え続けて、解を見つけて立て直していく様子が書かれています。
OSからモバイルファースト、クラウドファーストへのビジネスモデルの大転換や顧客との関係性を見直し、敵対するかもしれない同業者との関係も柔軟に考え、企業文化を重視し、組織の能力を最大化する。
マイクロソフトという企業に対して期待を抱かせると同時に、読み終わった後、この人物がただ者ではないことと、会社の将来がどうなるのか興味深いと思いました。
とくにほんの後半で触れられていた3点に関して印象に残りましたね。
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つみたてNISA開始に合わせて年が明けてからもコスト格安のインデックスファンドが登場しています。
細かな比率を変えた複数のバランス型ファンドなども登場しているので、ファンド間のコスト競争が激しくなるのはいいことですが、その競争で埋もれてしまうファンドも出てきそうな気がしますね。
i-mizuhoシリーズ再編に伴い、ファンド10本繰上げ償還・・東南アジア株式は海外ETFで自作しかないか?
典型的な例としては、i-mizuho東南アジア株式インデックスの繰上償還の提案です。NOを投票したことを公言するブログも見ました。
個人的にはこのファンドだけでも存続してもらいたいと考えておりますが、なかなか厳しい状況でしょうね。
確かに投資をする上ではシンプルな分散したインデックスがよいのでしょうけど、たとえば新興国株式に投資するにしても東南アジアやアフリカに投資したいとか、もうちょっと値動きがマイルドな資産に投資したいってニーズはあると思うんですよね。
そういう意味でのスマートベータ的なETFの増加もあると思うのですけど。
そんな状況下で個人的に注目しているファンドが3つあるのですが、現状、資産流入などが正常なのか気になったので調べてみました。
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米国株

他の会社でもあると思うのですが、部署毎に○○係的なものってあると思うのです。例えば、新人はレクリエーション係的な飲み会の幹事担当のようなものです。
基本的に若い人間が係になるわけですが、入社から2年目以降数年セキュリティ係のような役割をやってました。
ところがこれが結構厄介なものでした。USBの管理とかもやらねばならず、紛失した場合に、
紛失した人の作成した書類→係の押印→上司の押印→総務決裁
他総務側の連絡も紛失した当人が探しに行っているためやる羽目に。それだけにその後、クラウドやデータサーバー使うようになったのは本当によかったと思うのです。まぁ、係じゃなくなったのも大きいのですけどね。
係のときに興味をもちまして、クラウドやらデータサーバーに関してちょこちょこ調べたりしてるわけですが、気になる記事が東洋経済にありました。
王者アマゾンを脅かす「クラウドAI」開発競争
Amazon関連の記事や書籍からは、AmazonのAWSの強さが語られていたわけですが、風向きが変わりつつある?という記事でした。マイクロソフト、Googleが巻き返しつつあるようです。
関連記事 >> Amazonの次なる標的は?アマゾンが描く2022年の世界を読んで
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数あるインデックスファンドのバランス型ファンドの中で海外資産については為替ヘッジを行う「野村インデックスファンド・内外7資産バランス為替ヘッジ型」
資産の配分は、国内株式、先進国株式、国内REIT、先進国REITが1/6、先進国債券、新興国債券、国内債券が1/9という特殊な構成になっており、為替ヘッジをかけていることもあり、個人的に注目しております。
本シリーズはそんな野村インデックスファンド・内外7資産バランス為替ヘッジ型の総資産額推移等を定点観測していくのが趣旨です。
積立投資として資産の核の1成分としたい野村インデックスファンド・内外7資産バランス為替ヘッジ型の資産推移がどのようになっているか確認していきます。
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信託報酬が低コストでインデックスファンドであるETFを複数組み合わせることにより、『従来にはないインデックスファンドの“かたち” 』をご提案するということで4年前に運用開始されたSBI証券のEXE-iシリーズ。
更なる低コストファンドが出てきて一部はコスト最安ではなくなっておりますが、バンガードのETFのコストが下がることで、ファンドのコストも下がることが多く、ここ数年で何度もコストダウンしております。
そして、新たにEXE-iつみたてシリーズも登場して動向が気になるところです。
そんなEXE-iシリーズの総資産額推移等を定点観察するのが本シリーズの趣旨です。
前回は以下のような感じでした。
先月の結果の記事 >> EXE-iつみたて先進国株式ファンドは静かなスタートに。EXE-i総資産額推移2018年1月度編
先月終了時点の資産のまとめは以下の通りです。
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ポートフォリオ

2月は久々に厳しい投資環境となりました。昨年が5年に1回ぐらいの上昇するだけの相場でしたから、それが続くことはないということでしょうね。
このまま大きな調整となるとは思わないのですが、アメリカの制作やトランプをはじめとした要人の発言に相場が激しく反応するようになってきた印象がありますので、値動きの激しい相場が続くんじゃないですかね?
ちょうどそんなタイミングで積み残していた、ブラックスワンの著者ナシーム・ニコラス・タレブの新作反脆弱性の上巻を読みました。
ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社 2017-06-22
下巻を読み終わった後に記事にまとめたいと考えていますが、オーストリア学派でブラックスワン回避法のマーク・スピッツナーゲル同様、経済への政府の介入をなるべく小さくすることを主張していて、バーナンキあたりをボロクソに叩いています。
関連記事 >> 損をして得を取る投資法とは?ブラックスワン回避法を読んで
正直政府が介入するのは、いずれ治安や政情不安につながるという側面もあると考えますので、ちょっと偏りすぎている感があります。
ただし、まだ先とはいえ大きな調整が起こりうる状況だとは考えます。
「予測できない、甚大な被害を与える事象のこと」であるブラックスワンが起きた場合には、10%の投機的なハイリスク・ハイリターンの資産、国債などの90%のローリスク・ローリターンの資産を組み合わせる「バーベル戦略」は面白いなと思いました。
大きな調整に対する備えとして、下巻まで読み終わった後にバーベル戦略についていろいろと考えて調べたことをまとめたいと考えています。
さて、本題に戻りまして2018年2月終了時点の資産状況を確認してみます。
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海外ETF

2月は株価が大きく調整する状況となったわけですが、1つの手段としてポートフォリオで分散投資して下落に備えるというのも一つの投資手法じゃないかと考える人間です。
ですので、ポートフォリオにこれを組み入れるとこういう値動きになる傾向があるというのを積み重ねて、自分のポートフォリオも磨いていければなと。
ということでいろんなETFやポートフォリオについて度々検証したりしているわけですが、昨年、検証した中では、レイ・ダリオの黄金ポートフォリオと、可変レバレッジド・ポートフォリオはなかなかおもしろい考え方だと思います。
関連記事 >> レイ・ダリオの「黄金ポートフォリオ」について海外ETFを使って検証してみた
関連記事 >> ROKOHOUSE式 可変レバレッジド・ポートフォリオ
アンソニー・ロビンズ 三笠書房 2017-10-20
長期的に見るとS&P500を上回るパフォーマンスを見せている2つのポートフォリオですが、じゃあ先月のような下落相場の時はどうなるのか気になったので、調べてみました。
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eMAXIS

つみたてNISA向けの格安コストファンドの登場をさらに加速させたeMAXIS Slimシリーズの新規設定から1年が経過しました。
関連記事 >> 三菱UFJ国際投信、2/27付でeMAXIS Slimシリーズ4ファンドを新規設定
設定後も8資産バランス型や新興国株式が設定されてラインナップも整えられつつありますね。
1周年記念というわけではないでしょうが、eMAXIS Slimが新たなファンドを設定しました。
Edinetの記事 >> eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
ファンド名 | ベンチマーク | 経費率 |
eMAXIS slim 全世界株式(除く日本) | MSCI ACWI(除く日本) | 0.15336% |
MSCI ACWI(除く日本)に連動するインデックスファンドとしては、昨年販売開始になった野村つみたて外国株投信が経費率0.2052%であるのですが、それを下回るファンドを設定してきました。
ただし、楽天・全世界株式インデックス・ファンドやEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドと異なりまして、MSCI ACWIは小型株が対象外の指数ですので、その点は留意しておきたいですね。
関連記事 >> 楽天投信、バンガードのVT(全世界株式)、VTI(米国株)に投資するファンドを新規設定。
関連記事 >> 楽天バンガードに対抗?SBI証券、EXE-iシリーズで新たに全世界株式、新興国株式のファンドを設定へ。
ということで今回に気になったことをまとめてみました。
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