資源戦争と地政学がよくわかる、ダニエル・ヤーギンの「新しい世界の資源地図」
今年に入ってからエネルギーセクターのパフォーマンスがよくて、2015年以降の暗黒期から空気一変という感じでした。
その暗黒期でもぼちぼちエネルギー関連の本は読んでいて、バーツラフ・シュミルの「エネルギーの人類史」は上下巻とボリュームがあったものの面白かったです。
中東情勢の雲行きが怪しい中、エネルギーの人類史を読んだ - 関東在住福岡人のまったり投資日記
イランとアメリカが揉めていて中東情勢にきな臭さが漂っておりますが、じゃあ原油価格どうなってんのか?ということでWTI先物に連動するETFで見てみたところ以下の通り。高値から遠いという感じですし、4~5年前にかけての急落の後遺症が残ってる状態です。...
ウクライナで戦争が始まって以来、否が応でもエネルギーを意識する状況になりつつありますが(ただでさえ先週から梅雨明けっぽい天気になっている)、そんな中「新しい世界の資源地図」を読みました。
著者のダニエル・ヤーギンは米国で最も影響力のあるエネルギー問題の専門家といわれてる人で、世界的な情報調査会社、IHSマークイットの副会長を勤めている人物です。
これが書かれたのは一昨年から去年だと思われるのですが、ロシアがウクライナに侵攻を始める前にもかかわらず、本書の内容はこの事態を予測していたかのような内容になってて興味深かったです。