S&P500が最高値を更新した時期に生活必需品セクターETF(VDC,KXI,XLP)を比較してみた
ジェレミー・シーゲルの『株式投資の未来』には、1957年から2003年のリターンはS&P500が10.85%なのに対して生活必需品セクターは13.36%というデータが載っています。このデータを基に生活必需品セクターに着目する投資家は米国株式だけでなく日本株を買う人の中にもいるかと思います。
私もバンガード・米国生活必需品セクターETF (VDC)を所有しておりまして、今年に入ってから大きく価格が上昇している印象があります。
ちょうど今月に入りましてS&P500とダウ、ナスダック共に最高値を更新しております。この状況で生活必需品セクターの値動きを確認して今後の運用に役立てていきたいということで、昨年同様主な生活必需品セクターETFの3つとS&P500を比較していこうと思います。
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今回比較を行うのは以下の3つの生活必需品セクターETFです。
- バンガード・米国生活必需品セクターETF (VDC)
- iシェアーズ グローバル生活必需品ETF(KXI)
- 生活必需品セレクト・セクター SPDR®ファンド(XLP)
それぞれの5年標準偏差、配当、経費率、銘柄数は以下の通りです。
VDC 9.91 2.30% 0.10% 100
KXI 10.41 2.20% 0.48% 96
XLP 10.08 2.36% 0.14% 38
VDCとXLPは米国中心ですが、VDCは小型株や中型株まで分散していて銘柄数が多くなっています。KXIはグローバルなので、JTやセブンイレブン、花王が含まれています。全体的に標準偏差はS&P500で5年12.06ですから中々いい値だと思います。
さて、この3つのETFをS&P500と比較してみました。
VDC KXI XLP vs S&P500 直近1年

直近1年で見てみました。VDC赤、KXI青、XLP緑、S&P500桃です。
生活必需品セクターが好調なのが一目でわかりますね。後特徴なのは1月から2月にかけての株価が大きく下がった時もS&P500よりも下げ幅が小さいというのがメリットと言えるでしょう。基本的にS&P500と値動きは似ていますが、有事の際の強さは際立っています。
直近1年で見るとグローバルのKXIとVDC、XLPとの差は小さいので分散の観点からKXIを選ぶのも悪くはないのですが、如何せんコストが4倍かかるのが何とかなるといいんですけどね。
この3つのETFは最大期間10年近くで比較できるため比較してみました。
VDC KXI XLP vs S&P500 直近10年

長期で見ますとVDC>XLP>KXIと明確になります。VDCが一番いいのは小型株の効果もあるのではないでしょうか?
いずれのETFもS&P500とこれだけ差があるわけですから、生活必需品セクターETFを評価するのが多いのもよくわかります。
今後も生活必需品セクターETF(VDC)を定期的に購入していきます。
ポートフォリオの中に一定比率組み入れることで下落時にマイナス幅を小さく手法はないか?ということを色々と調べておりますが、現状ある程度認知度があるとはいえ生活必需品セクターETFの比率を高めるのがベターかなと考えております。
ですので今後もボーナス投資枠で積立てていきたいと思います。まぁ、セクター別でみると生活必需品セクターが悪い時もあるでしょうが、直近10年の値動きを見ると信用して積立てていくがいいんじゃないかと考えます。


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