REITの比率を高くするとパフォーマンスにどう影響するか確認してみた(分散編)
米国株、米国債券の8対2のポートフォリオで株式の比率を削ってREITを組み入れるとどうなるか昨日検証しました。
米国限定のポートフォリオ検証記事:REITの比率を高くするとパフォーマンスにどう影響するか確認してみた(米国編)
結果としてアメリカ限定の資産限定で見ますと、直近3年ではREITの組入れ効果が見られました。
ウォール街のランダムウォーカー11版では20代半ばの推奨比率が「株式70%、債券15%、現金5%、不動産10%」になっていたということに加えて分散を行っていました。
昨日は米国限定でしたので、他のカテゴリを加えてポートフォリオを作成してS&P500と比較してみました。
ただし問題がありまして、ポートフォリオを作成するサイト、ETFが入力できるの5つ限定なんですよ。
項目増やしたかったら?的なメッセージのリンクがあるので押してみたら・・
何か登録しないといけないようですのでETFを細かく分散するのを断念。債券とREITを米国内外に分けて、株式部分を全世界株式のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)にして検証を行います。
ちなみにVT100%だと以下のパフォーマンスとなります。
新興国株式、欧州株が不調の影響でしょうか、S&P500との比較でリターン143.0%(206.7%)、ボラティリティ19.6%(17.2%)です。※括弧内がS&P500の値
VTの比率を削って債券やREITの比率を増やすとパフォーマンスはどうなるのか確認してみました。
VT:米国債券:米国外債券=8:1:1の比率のポートフォリオvs S&P500 直近7年
株式:債券=8:2の比率で債券をiシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF(AGG)とiシェアーズ世界国債(除く米国)ETF(IGOV)にして、VT:AGG:IGOV=8:1:1の比率のポートフォリオのパフォーマンスを確認しました。

債券の比率を増やしたところ、パフォーマンスはリターン117.5%(143.0%)、ボラティリティ16.5%(19.6%)です。※括弧内がVTの値
ボラティリティは3%程度低下しました。ではこのポートフォリオにREITを加えるとどうなるのでしょうか?
VT:米国債券:米国外債券:米国REIT:米国外REIT=6:1:1:1:1の比率のポートフォリオvs S&P500 直近7年
米国REITとして昨日も使用した「iシェアーズ米国不動産ETF(IYR)」、米国外REITとして「」

REITの比率を増やしたところ、パフォーマンスはリターン128.4%(143.0%)、ボラティリティ16.6%(19.6%)です。※括弧内がVTの値
REITを組み入れることでボラティリティは変わらずリターンは向上。分散効果はあるといえそうですね。
REIT組入れ効果は一定の効果はありそう
米国と米国以外への分散のケースを見ていきましたが、REITを組み入れることで一定の効果はありそうな結果となりました。ただし、13年程度の期間ですと効果はありませんでしたが・・もう少しREIT ETFの組入れ効果を調べてみようと思いました。
もっと厳密にやるならば、債券株式REITそれぞれで米国、先進国、新興国で3つETFを引っ張り出してやれればいいのですが、グローバルREIT(iShares Global REIT ETF:REET)は発売開始されて2年程度ですし、新興国REITのETFはiSharesやバンガードではないようです。10本程度のETFでポートフォリオ組めるツールがあるか探してみないといけませんかねぇ。



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