販売開始から1年経過した、GCIエンダウメントファンド(成長型)とGCIエンダウメントファンド(安定型)の現状を確認してみた
最近の日経ヴェリタスだったと思うのですが、債券も株式も上昇した状況において、従来の分散投資で問題ないのか?という記事がありました。
この記事を見て昨年の今ごとにエンダウメント投資戦略という本を読んだことを思いました。
本の記事:エンダウメント投資戦略を読んで
米国のハーバード大やイェール大の財団が行うオルタナティブ投資を含めた資産運用の手法を単なる金融商品の紹介にとどめず、長期投資の枠組みとプロセスまで紹介していました。
エンダウメント投資とはなんぞや?という話になると思うのですが、著者の定義は以下の通りでした。
①長期で投資する
②分散投資を徹底する
③オルタナティブ投資を積極的に活用する
④外部の運用会社を使う
⑤よい運用会社を選び、できるだけ長く保有して、あまり頻繁な売買はしない
ちなみに関連するファンドも1年前に販売開始となっています。
関連記事:GCIエンダウメントファンド(成長型)とGCIエンダウメントファンド(安定型)
- GCIエンダウメントファンド(成長型) AC311159
- GCIエンダウメントファンド(安定型) AC312159
「成長型」の方は、投資資産のうちリスク資産のウエイトを増やしつつ、伝統的資産に加えてオルタナティブ資産・戦略を活用して分散されたポートフォリオを構築し、信託財産の長期的・安定的な成長を目指してより積極的な運用を行います。
「安定型」の方は、投資資産のうちリスク資産のウエイトを抑制しつつ、伝統的資産に加えてオルタナティブ資産・戦略を活用して分散されたポートフォリオを構築し、信託財産の長期的・安定的な成長を目指してより安定的な運用を行います。
両者ともオルタナティヴ戦略の投資の比率は30%程度となっています。この効果がこの1年でどれほどなのか確認してみました。
2つのGCIエンダウメントファンドの値動きを直近1年で比較
過去1年の期間でTOPIXと比較しました。

両者とも1年でプラスの状況です。TOPIXをパフォーマンスで上回っています。安定型はポートフォリオの構成を見る限り、ボラティリティが低めで期待通りの運用になっているように見えます。

3つのファンドの資産規模と1カ月の資産流入額を見てみますと・・
GCIエンダウメントファンド(成長型) 589百万円 資金流出入(1ヶ月) 33百万円
GCIエンダウメントファンド(安定型) 467百万円 資金流出入(1ヶ月) 20百万円
成長型の方が資産規模は大きいですが、約6億とまだまだの規模ですね。
債券も株式も上昇した状況において、従来の分散投資で問題ないのか?という疑問点は私も気になるところではあります。金への投資はその対策でもあるのですけど、それ以外に関しても何かないかと色んな本を読んで考えておきたいと考えています。まぁ、ハイパーインフレがやってくるや、毎年世界経済崩壊書いている人の本は読む気がないですけど。
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