上場より1年経過。iシェアーズMSCI日本株最小分散ETFの現状を確認してみた
昨年10月にiシェアーズが国内初の最小分散ETFなど日本株のETF4銘柄を東証に上場しまして、それから1年が経過しました。
昨年の記事:iシェアーズが国内初の最小分散ETFなど日本株を投資対象とするETF4銘柄を東証に同時上場予定
特に気になるのが最小分散と高配当ETFのこの2つ。
- iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF(1477) 0.19%
- iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF(1478) 0.19%
今まで国内のETFではなかったものですし、ブラックロックが上場してきただけに興味があります。
関連記事:上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)の現状を確認してみた
また、12月初めには日興アセットマネジメント株式会社が“高配当”で“価格変動性が低い”スマートベータ型日本株ETFである「上場インデックスファンドMSCI日本株高配当低ボラティリティ(1399)」も上場しました。
このタイミングで高配当、最小分散、高配当低ボラティリティがTOPIXやNASDAQに対して優位性があるのか?確認してみようと思います。
直近半年の値動き比較(1399,1477,1478,TOPIX,JASDAQ)

まず3つのETFが比較できる過去半年の3つのETFの値動きをTOPIX(黄)とJASDAQ(黒)と比較してみました。JASDAQのパフォーマンスが頭抜けていますね。
JASDAQを除きますと 高配当低ボラティリティ(1399)>高配当(1478)>TOPIX>最小分散(1477) という順番に。この期間だと最小分散指数の効果があったといえますが・・
では、上場以来1年経過していますので過去1年の値動きを確認してみますと・・
直近1年の値動き比較(1399,1477,1478,TOPIX,JASDAQ)

※参考までに高配当低ボラティリティ(1399)も載せています。
過去1年で見てもNASDAQの強さは相変わらず。それとマイナスとはいえ、TOPIXに対して高配当株はほぼ全期間でパフォーマンスが上です。米国株は今年に入って高配当や増配株ETFが好調ですが、日本株もその傾向があるということでしょうかね?
一応最小分散もTOPIXよりはパフォーマンスが優位な値動きになっていますが、ここ数カ月は高配当の好調さが目立ちます。
iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETFは、いわゆる「スマートベータ指数」で業種・ファクター・銘柄間の相関を考慮し、ポートフォリオを最適化することでリスク(価格変動)を最小限にすることを目指している手法です。
業種・ファクター・銘柄間の相関を考慮し、ポートフォリオを最適化することでリスク(価格変動)を最小限にすることを目指しているので、2005年から10年では日本株の市場平均と比較して約4割上回っていたそうですが、この1年だと余りそういう感じはない結果になっていますね。
個人的にはもう少し長期でどういうパフォーマンスになるのか観察したいですし、仮に数年運用してよさそうであれば投資をしていいETFだと考えています。


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