アメリカを除いた先進国株式と先進国債券でポートフォリオを組むとパフォーマンスはどうなるのか?
昨日はアジア株ETFに中国とか韓国抜いた東南アジア株式ETFとかないのか?ということを記事で書きました。
関連記事:香港籍バンガードETF経費率改定を見て思う。東南アジア株ETF出ないのかな?
アジア株ETFやパシフィックETFの中で日本除くというETFもありますけど、他だと米国除く先進国株式のようなETFもあります。リーマンショックが収束した後のパフォーマンスだと米国が抜けておりますが、じゃあアメリカ以外の先進国の債券ETFと株式ETFでポートフォリオを組むとどうなるのか?確認してみようと思います。
まず米国株ETF(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF :VTI)と米国債券ETF(バンガード米国トータル債券市場ETF:BND)の比率50%:50%でリターンとボラティリティを確認してみたところ以下のパフォーマンスでした。
過去1年 リターン:5.4% ボラティリティ:7.0%
過去3年※ リターン:25.3% ボラティリティ:7.1%
過去9年 リターン:62.3% ボラティリティ:9.0%
上記のリターン、ボラティリティと比較する米国外先進国債券と米国外先進国株式のETFは以下の2つです。
- バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(BNDX)
- バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF(VEA)
BNDX:VEA=50:50の比率のポートフォリオで、過去1年と過去3年でパフォーマンスを調べてみました。
BNDX:VEA=50:50 過去1年のパフォーマンス

比較対象としてS&P500のパフォーマンス(水色)と比較します。米国外先進国の中心であるドイツやイギリスが移民やEU離脱でごたごたしておりますが、直近1年で見るとプラスのようです。
原油価格が下落した時にS&P500も下落していましたが、その時もこのポートフォリオだと下落幅は小さくなっていますね。予想したよりもパフォーマンスはいい印象です。では、期間を広げるとどうなるでしょうか?
BNDX:VEA=50:50 過去3年のパフォーマンス

S&P500との差がじわじわと拡大しておりますが、それでも過去3年で13%ぐらいプラスになっています。ボラティリティも抑えれてますので悪くはないと思いますが、米国株式:米国債券=50:50はリターン:25.3% ボラティリティ:7.1%です。この結果を見ますとやっぱり米国関連の投資資産は外すべきじゃないなと個人的には考えます。
先進国企業の新興国への進出はアメリカ以外でも行われると思いますので、将来的に先進国もある程度経済成長はあると思うんですよね。そういう意味でアメリカ以外の先進国にも一定割合は投資をしていいんじゃないかと考えます。
ただし、欧州圏はこれから更に混乱する可能性もありますので、欧州経済関連のニュースには注視していこうと思います。


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