リスクを最小にしながら、リターンを最大化するインド式テクニックとは?ダンドーを読んで
以前紹介した「勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語」の著者であるガイ・スピアはバフェットとのランチ権を65万ドルで落札しました。
関連記事:バフェットとの65万ドルのランチをした男とは?勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語を読んで
ガイ・スピアはアクアマリン・ファンドを17年間運用し、マーケットを上回る素晴らしいリターンを上げている投資家ですが、この65万ドルを落札した時は半分程度の支払いで、残りの半分を支払ったもう一人共同出資者がいました。ガイ・スピアの友人であるモニッシュ・パブライです。
モニッシュ・パブライはパブライ・インベストメント・ファンドを運用していて、著書によると毎年上位1%に入る素晴らしいパフォーマンスを上げている投資家です。ガイ・スピアに大きな影響を与えた人物でもあり、ガイ・スピア同様ウォーレン・バフェットに大きく影響を受けています。
そんなモニッシュ・パブライが投資やビジネスに関して書いた本が今回読んだダンドーです。万乗パンツのゴルフ漫画ではありません。
タイトルがインドの言葉なだけあって、第1章から第4章までは、インド人の創業物語で事例として紹介されており、「リスクを最小にして、リターンを最大化する」ところまで投資やビジネスに関して掘り下げていきます。
この「リスクを最小にして、リターンを最大化する」ってそりゃ投資をする上での理想論と思うのですが、これを実現するために必要になる9つの原理を見ると納得できる内容でした。
リスクを最小にして、リターンを最大化するダンドー・フレームワーク
- ①既存のビジネスの購入に絞る
②変化が大変緩やかな業界のシンプルなビジネスを購入する
③行き詰まった業界の、行き詰まったビジネスを購入する
④競争上の優位性を保てるビジネスを購入する
⑤オッズがあなたにとって圧倒的に有利なときには大きく賭ける
⑥裁定取引に注目する
⑦潜在的な本質的価値よりも大幅に割り引かれた価格でビジネスを購入する
⑧低リスクで不確実性の高いビジネスを探すべきである
⑨革新者になるよりも成功者に倣ったほうが良い
9つあげられているわけですが、こう並べてみますとウォーレン・バフェットやマンガーの考えが反映されていることがわかりますね。①②④⑤⑦あたりは特にその傾向があります。⑧は損失するリスクを最小化することで、この考えはいいなと思います。
米国株あたりに投資する場合はこの①~⑨の過半数以上に当てはまる状況の時に投資するとかルールに組み込むと効果があるかもしれません。
⑨については作者自身が私の投資手法は他の人の真似だと言っております。ちなみにファンドの手数料体系に関してはバフェットのバークシャーハサウェイをモデルにしています。①~⑨までを考えるとファンダメンタル投資の本としてもなかなかいいものだと思いました。
損失するリスクを最小化するのが理想
損失するリスクを最小化するというのは中々難しいことではありますが、理想としては守って守ってカウンター発動みたいな戦術の投資をしたいと考えてますので、損失するリスクを最小化するというのは特に目指していきたいものです。
まぁ、そのために高配当やディフェンシブセクターの株式ETFへの投資をやってます。これが完璧だとは思ってませんので、日々バイ&ホームワークで色々な投資の考えを吸収しつつ理想形を完成させていきたいですね。
この本にはオッズや確率関連の記述もあって参考本も紹介されてました。一つ面白い本がありましたので、来月中には記事で紹介しようと思います。


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