ウィズダムツリーの日本株セクターETFを確認してみた
更新日:2017/3/11
先日、昨年上場されたiシェアーズの最少分散ETFの値動きを確認しました。
関連記事:上場より1年経過。iシェアーズMSCI日本株最小分散ETFの現状を確認してみた
そのついでにはなるんですが、現状の東証に上場されているETFの一覧をざっくりと見てみました。
一覧表:東証銘柄一覧
最後まで一通り見終わった後、気になった点がありました。セクター別のETFって全くないんだなと。高配当とかはそれなりにあるんですけどね。HPを検索してもセクターで引っかかりませんでしたね。日本株でもないようです。
投資信託では特定の業種のファンドがあった記憶がありますが、なんでインデックスファンドとか東証上場のETFでないんだろうな?と資産運用していて強く不思議に思う点です。
では、日本株のセクター別ETFはないのかと思い調べていたらウィズダムツリーで以下の5本の存在を確認しました。
DXJC・・・日本の資本財セクター、米ドルヘッジあり
DXJF・・・日本の金融セクター、米ドルヘッジあり
DXJH・・・日本のヘルスケアセクター、米ドルヘッジあり
DXJR・・・日本の不動産セクター、米ドルヘッジあり
DXJT・・・日本のIT・メディア・電気通信サービス、米ドルヘッジあり
すべて米ドルヘッジではありますが、ヘルスケアセクターとか金融セクターはあるようです。できれば生活必需品セクターもあるといいんですけどね。ウィズダムツリーはシーゲルが関与しているみたいですし。ウィズダムツリーは日本で規模を拡大させたいようで、最近10銘柄ETFを大手ネット証券で取り扱い開始していますし、今後に期待といったところですかね。
関連記事:ウィズダムツリー、国内初となるヘッジファンド型ETF等、海外ETF10銘柄を金融庁に届出
さて、昨年2万円台だった日経平均は今年に入って2万円台を切った状態で最近はやや復調傾向の1万7千円台ですね。ウィズダムツリーのETFは米ドルヘッジがかけてあるとはいえ、日本株で好調なセクターはどれなのかを確認するために、5つのETFについて確認してみました。
DXJC(資本財)、DXJF(金融)、DXJH(ヘルスケア)、DXJR(不動産)、DXJT(IT)過去1年の値動き

比較するとこの1年ではどれもマイナス。パフォーマンスとしてはヘルスケア(緑)が一番良く、マイナス金利の影響を受けた金融(青)が一番悪いという比較的妥当な結果になりました。
資本財(赤)も消費税増税の影響があるのでしょうけど、意外と不動産(桃)のETFは下がっていないんですね。
では、5本比較できる最大期間が2014年4月頃ですので、そこから5つのETFを比較してみました。
DXJC(資本財)、DXJF(金融)、DXJH(ヘルスケア)、DXJR(不動産)、DXJT(IT)設定以来2年半の値動き

この期間でもヘルスケア(緑)がトップ。約2年半の期間で見てもほとんどの期間でトップのパフォーマンスですね。それ以外は離れた状態でITや不動産が続いています。
やっぱり冴えないのは金融で、ようやく回復傾向になってきたかという感じですね。私の地元の九州では地方銀行の合併が進んでいますし、今後FinTechをどう取り入れていくのかも課題と思います。中々金融関連は厳しい期間が続くんじゃないかと個人的には考えますがどうなりますかね。
ちなみにDXJTはTech, Media and Telecomという正式名称の通り、携帯3社からソニー日立パナソニックが混ざっているものですので、バンガードやSPDRの米国セクターETFとはちょっと違うセクターの分け方な感じもあります。
個人的には同じようなセクターETFで生活必需品セクターがあったら、日本だとどういう値動きになるのかなと考えています。VDCやKXIは下落時に下落耐性がありましたが、日本株だとどうなるのかなと。適当に生活必需品の国内株抽出してTOPIXと比較してみようかな・・
ウィズダムツリーETFのまとめ記事
米国ETF売買手数料無料「ゼロETF」対象のウィズダムツリーETFについて、メリットやおもしろいと思うETFをまとめてみた


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
