SPDRダウ工業株平均ETF(DIA)を調べてみた
twitter上でDIAというティッカーを見たので、調べてみたらSPDRダウ工業株平均ETFのことでした。今までコストも最安というわけでもないですし、yahoo financeとかでもS&P500と比較しているので目に入っていなかったというのが正直なところです。
SPDRダウ工業株平均ETF(DIA)は、ダウ・ジョーンズ工業株価平均SMの値動きと利回りに、経費控除前で連動する投資成果を上げることを目標としたETFです。
ダウ・ジョーンズ工業株価は、ダウ・ジョーンズ社がアメリカのさまざまな業種の代表的な銘柄を選出し、平均株価をリアルタイムで公表する株価平均型株価指数です。NYダウ構成銘柄30種のうち、配当利回りが高い銘柄を10種類選んで投資する「ダウの犬」という投資戦略もあります。
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ダウの犬について構成企業30社
そんなSPDRダウ工業株平均ETF(DIA)ですが、どういうわけか2014年に毎月分配になっていたりします。アメリカの大手優良企業30社に投資しながら分配金もらえるという意味で結構需要がありそうな気もしますが、変わった理由の詳細は以下の記事に書かれてました。
参考記事:「SPDR ダウ工業株平均 ETF」(DIA)が毎月分配型に
NYダウ構成銘柄30種とS&P500とどれくらい差があるのか気になりますし、毎月分配金だしているという意味ではiシェアーズ米国優先株ETF(PFF)との違いも気になるところです。そこでこの3つのETFを比較してみました。
DIAとS&P500(VOO)、米国優先株(PFF) を比較してみた 直近1年

直近1年で見てみますと優先株PFF(赤)は値動きが小さめ。これに対してS&P500(VOO:緑)とDIA(青)は値動きはほぼ一致していて、時々どちらかが上回るという値動きをしています。DIAが約30銘柄、VOOが500銘柄ですけど、分散しても直近1年ではそこまで差がない状況です。ちなみにNYダウ構成銘柄30種にかんしては今年入れ替えは発生していません。
では、5年単位で見てみるとどうなるでしょうか?
DIAとS&P500(VOO)、米国優先株(PFF) を比較してみた 直近5年

5年単位で見るとDIA(青)とVOO(緑)の差が拡大しました。AmazonやGoogleはS&P500(VOO)には含まれてますけど、DIAの30種には含まれていないですからね。アップルも去年入ったばかりですし。グロース株を拾えている分2013年から2014年にかけて差が拡大しているんでしょうね。PFFは値動きが債券っぽくなってます。
DIAは経費率0.17%に対して同じSPDRのS&P500 ETF(SPY)も0.09%程度。ましてやiShares(IVV)とバンガード(VOO)のS&P500のETFは0.05%切るか切らないかレベルですので、過去5年の結果を見るとDIAには中々投資をするという感じにはならないですね。
1年でダウに勝つことが多いという噂のダウの犬ETFがあったら面白そうだなと思いますが、毎年銘柄入替必死の手法なだけに経費率は高めになるでしょうね。


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