日本株ロボット運用投信(カブロボファンド)を確認してみた
一昨日は「ロボット運用のプロが分析してわかった 最強の株式投資法」を紹介しましたが、著者の加藤浩一氏は日本におけるロボット運用の第一人者で、日本で初めてロボット運用による公募投資信託「日本株ロボット運用投信(愛称カブロボファンド)」を商品化しています。
ロボット運用のプロが投資の定説を検証した結果は?最強の株式投資法を読んで
じゃあ、ロボット運用ってどんな手法で、パフォーマンスはどんな感じなのか気になったので調べてみました。
運用方針を公式から抜粋すると以下の記載でした。
日本株ロボット運用投信
わが国の株式を実質的な主要投資対象とし、複数のカブロボが機動的な売買を行うことで、中長期的な信託財産の成長を目指します。
ファンド内で稼動するカブロボは、カブロボ・コンテストで優秀とされたカブロボ等の中から、投資顧問会社トレード・サイエンス株式会社が選定し、同社がロボットの指示に基づき投資助言を行います。
投資環境の変化等に応じて、採用するロボットおよび各ロボットへの投資配分等の変更を行い、その局面で最適と考えられる運用を行います。
国内初のシステムトレードで運用されるファンドとして異色の存在だそうです。信託報酬は年率1.512%で、純資産高は11.5億程度。カブロボファンドという名前ですが現金+債券が半分以上の比率を占めていることが多いファンドです。
株式部分の組入れ上位10社は以下の通りです。
- ①セコム
②三菱商事
③ユニチャーム
④三井物産
⑤武田薬品工業
⑥ソニー
⑦東レ
⑧旭化成
⑨塩野義製薬
⑩キーエンス
上位の顔ぶれを見ると悪くなさそうなラインナップですが。株式は合計25銘柄程度のようです。
果たしてロボット運用ファンドはTOPIXやJASDAQに対してパフォーマンスはどうなのか確認してみました。
日本株ロボット運用投信 vs TOPIX vs NIKKEI225 vs JASDAQ 過去1年

直近1年ですとTOPIXやNIKKEI225には勝っていますね。もっとも現金+国債の比率が半分なのでその分ボラティリティを抑えてるだけにも見えなくもないですが。本の内容からしてもっと攻めてるファンドかと思ったら意外と守り重視のようです。
では、過去5年に期間を延ばすとどうなるでしょうか?
日本株ロボット運用投信 vs TOPIX vs NIKKEI225 vs JASDAQ 過去5年

現金の比率が大きいので、アベノミクス相場だとこうなってしまいますよね。現金+国債の比率が高いので、鎌倉投信の結い2101に近いのかなと思いまして、この表に結い2101の過去5年の値動きを追加してみました。
現金比率が高いので似た傾向のある結い2101と比較してみても・・

青がロボットで赤が結い2101ですが、結いの方がパフォーマンス良いですね。このパフォーマンスと高めの経費率を見ると資産が余り流入していないのも仕方がないのかなと思いました。
ロボット運用だからもっとリスク高めのファンドとかの方が受けがいいのかも知れません。


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