Brexitとトランプ大統領爆誕の株式市場の動きの違いは?海外ETFで確認してみた
ドナルド・トランプ大統領爆誕というまさかの結末に終わったアメリカ大統領選。トランプの優勢が判明して日経平均は大きく下落したのですが、乃本次官の夕方には1ドル101円まで円高が進んだドル円の為替が円安に向かい始めました。そして、アメリカ市場は大幅高且つ円安ドル高。
大統領選同様、当初報道されていた結果とは真逆の結果となりました。
日経平均が大きく下がったので以下の記事を書いたのですが、書いてる時に円高が進んでないなぁと思ったら、朝起きて更に円安進行。一応暴落時の記事を書いたということで問題はありませんが。
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さて、予想に反する結果となったアメリカ大統領選後の相場。ある意味Brexitと真反対の結果になったわけですが、あの時とどんな違いがあるのか?債券、株式等各カテゴリ毎の違いを見るために、イギリスのEU離脱時の記事と同じ海外ETFの、11/9の値動きを確認してみました。
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海外ETFの債券関連の値動き

まず、以下の米国内外の債券ETFの5つを確認してみました。
- バンガード米国トータル債券市場ETF(BND)
- バンガード米国長期債券ETF(BLV)
- iシェアーズ米ドル建て投資適格社債(LQD)
- iシェアーズ米国国債20年超ETF(TLT)
- バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF(BNDX)
6月のBrexitの時と異なり、債券ETFが軒並み下落しています。特にiシェアーズ米国国債20年超ETF(TLT)は久々に120ドル台前半まで下がっています。トランプ大統領誕生でアメリカの債券に流れていたお金が流出したという感じでしょうね。
債券が下がって株式が上がるという普通の動きといえそうですが、株式の方はどうなっているのでしょうか?
海外ETFの米国株関連の値動き

続いて以下の小型株、高配当株を含む米国株ETFを比較します。
- SPDR S&P500 ETF(SPY)
- iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)
- バンガード米国増配株式ETF(VIG)
- バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
- バンガード スモールキャップETF(VB)
S&P500は1%程度上昇なのですが、小型株は2%上昇。逆にBrexitの時に下落幅が小さかった、バンガード米国増配株式ETF(VIG)とiシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV) は上昇幅が小さいという値動きです。
では、米国外の株式はどうだったかというと・・
海外ETFの米国外・全世界株式の値動き

以下の欧州株、新興国株を含むETFを比較します。
- バンガードトータルワールド ストックETF(VT)
- バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK)
- バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF (VWO)
- バンガード・FTSE・先進国市場(除く北米)ETF (VEA)
- バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(VSS)
大きく下がったのは新興国株式のVWO。確かにトランプの発言は新興国にとってあまりよいものではありませんでしたが。
全般的に見ると株式が上がってるのって政治的に大きな問題となりそうなイベントが終了して、落ち着いたという印象を受けます。期末テストの結果がどうであろうと、テスト終了後の解放感に満たされた高校生のような状態に相場がなっているのではないかなと。
今回Brexitの時と、現在の株価を見てみるとあれだけ大暴落が来ると騒がれた6月から軒並み株価は上がっているんですよね。政治的要因で今後も変動はあると思いますが、資金を作って投資するこのサイクルを続けていくのが大事なのではないかと思います。
米国セクター別株式については明日別途確認しようと思います。
トランプ=アメリカのビートたけしという意見は案外あってあるかも
暴言に関して日本でも色々と報道されていますが、日本の報道だけだと特定の発言を切り取って大げさに扱っている面もあるのではないかと思います。
ドナルド・トランプ=ビートたけし
で、個人的に上記の記事は非常に納得できました。バカ野郎とかババアとか言ってもたけしなら仕方ないというのがトランプに当てはまるんじゃないかと。
まずはどういう布陣でトランプ政権を運営していくのか。あきらかにフィルターかかってる日本の報道を注意深く読んで、本質は何かを考えてく必要があるかと思います。


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