トランプ大統領爆誕で米国のセクター別の変動はどうなっているか確認してみた
昨日の記事ではイギリスのEU離脱時の記事と同じ海外ETFの、11/9の値動きを確認してみました。
関連記事:Brexitとトランプ大統領爆誕の株式市場の動きの違いは?海外ETFで確認してみた
債券や米国外のETFを見ましたが、大統領が変わろうとも世界経済で一番影響力を与えるのはアメリカであることは変わりません。トランプ大統領就任で業種別にどのような影響がでるか?という記事もちらほら出てきてますので、実際にアメリカのセクター別ETFの11/9の週の値動きを確認してみようと思います。
まずは、Brexitの時に確認したバンガードの米国セクターETFから確認してみました。
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有事の際の株価や債券は1日でどれほど値が動くのか?海外ETFで確認してみたイギリスのEU離脱投票から1カ月以上経過。株価や債券の値動きを海外ETFで確認してみた
確認するETFは以下の5つです。
バンガード米国公益事業セクターETF(VPU)
バンガード米国ヘルスケアセクターETF(VHT)
バンガード米国生活必需品セクターETF(VDC)
バンガード米国エネルギー・セクターETF(VDE)
バンガード米国金融・セクターETF (VFH)
11/9の値動きは以下の通りです。

ディフェンシブセクターである公益事業セクター(VPU)と生活必需品セクター(VDC)が下がっていて、ヘルスケアセクター(VHT)、エネルギーセクター(VDE)、金融セクター(VFH)は2~4%上昇しています。
大統領選というリスク要因が去ったのもあるのでしょうけど、ディフェンシブセクターが下がっています。ディフェンシブセクターに入るヘルスケアセクターが上がっているのは、トランプになったことで薬の価格の値下げ要求圧力が小さくなるという期待もあるでしょう。
関連記事:米国ヘルスケアセクターETFが下落しているので米国ヘルスケアセクター主要企業を調べてみた
では、11/7~11/11の1週間の値動きはどうなのでしょうか?
11/7~11/11のセクター別パフォーマンス(公益事業、ヘルスケア、生活必需品、エネルギー、金融)

先週の値動きはほぼ11/9の値動きの傾向と同じですね。公益事業セクターと生活必需品セクターが大きく下げて、金融セクターの上昇が大きいです。
5つのセクターに絞ってみましたが、SPDRのセクターETFは9つあります。そこでこの9つのETFで調べてみました。
参考記事:SBI証券にて米国ETF取扱:ステートストリート社のセレクト・セクターSPDR ETF9銘柄追加
ステートストリート社のセレクト・セクターSPDR ETF9銘柄で見てみると・・
SPDRのセクターETF9銘柄は以下の通りです。
XLY 一般消費財セレクトセクター SPDR ファンド
XLK テクノロジーセレクトセクター SPDR ファンド
XLI 資本財セレクトセクター SPDR ファンド
XLB 素材セレクトセクター SPDR ファンド
XLE エネルギーセレクトセクター SPDR ファンド
XLP 生活必需品セレクトセクター SPDR ファンド
XLV ヘルスケアセレクトセクター SPDR ファンド
XLU 公益事業セレクトセクター SPDR ファンド
XLF 金融セレクトセクター SPDR ファンド
11/7~11/11のパフォーマンスを見てみましょう。

バンガードのETFとは異なり小型株が入っていませんが、それでも金融セクター(XLF:オレンジ)の上昇が最も大きく、公益事業セクター(XLU)と生活必需品セクター(XLP)が下げているのは変わりませんね。9つのセクターにしたところ資本財セクター(XLI)の上昇が目立ちますね。
生活必需品セクターに関しては一時期過熱感が強かったですし、逆にヘルスケアセクターは売られすぎの印象がありましたので、政権が変わって、共和党が上院下院も安定多数になったことで流れが変わった感もあります。
ともあれ慌てても仕方ないですし、決まったものはしょうがないです。たんたんと来月のNISA枠での投資のために準備を進めたいと思います。


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