Forbesが選ぶ「財務」を経営の武器にしている日本企業10社の株式をTOPIXと比較してみた
先月、ソフトバンクがサウジアラビアと組んで、世界規模でテクノロジー分野に投資するファンドを設立するという話がありました。孫正義氏が先を読んでテクノロジー分野に投資をしていこうという方針なんでしょう。
ソフトバンクがサウジと10兆円巨大ファンド、先端技術投資を加速
サウジアラビアとソフトバンクグループ(9984.T)は、世界規模でテクノロジー分野に投資するファンドを設立するための覚書を締結したと発表した。投資資金は1000億ドル(約10兆円)規模に拡大する可能性があり、サウジの脱原油政策を推進する巨大ファンドとなる。ソフトバンクはファンドの投資先企業との提携を通じ、グローバル戦略の加速を目指す。
ソフトバンクに関しては投資している分野に関しては、ARMなどいいところはついていると思うのですが、財務の問題は大丈夫なの?と思う面もあったりするわけです。
じゃあ、逆に財務面で評価の高い日本企業ってどんな会社ということで調べてみると、以下の記事を発見しました。
「財務」を経営の武器にしている日本企業10選
これからの企業経営に重要な役割を担うのはCFOとその組織だ。フォーブスジャパンが選ぶ、ファイナンスの優れた企業10社を紹介する。
選択は以下の基準で選んでいるとのこと。
- グローバル対応や高機能化などを狙った組織構築
- CEOをはじめビジネス側との連携による企業価値への貢献
- IRや資金調達などの資本市場との対話
財務が経営の武器になっているということは株式もTOPIXとか上回ってんじゃないか?ということを確認してみるために調べてみました。
「財務」を経営の武器にしている日本企業10選
- 日立製作所(6501)
- 花王(4452)
- 村田製作所(6981)
- 京セラ(6971)
- オムロン(6645)
- トヨタ自動車(7203)
- エーザイ(4523)
- ソニー(6758)
- コマツ(6301)
- 信越化学(4063)
このラインナップを見るとTOPIXよりパフォーマンスが多い企業多いんじゃないか?と期待を持たせてくれる感じはしますね。ここ1年日経平均もTOPIXもマイナスの状況ですが、パフォーマンスはどうなのか過去1年で確認してみました。
日立製作所(青)、花王(赤)、村田製作所(緑)、京セラ(黄) vs TOPIX(黒) 直近1年

意外とTOPIXを下回っている企業が多いですね。京セラ以外はTOPIXよりマイナス10%ぐらい沈んでいますね。初っ端から意外な展開ですが、オムロン、トヨタ自動車、エーザイの3社について見ていきましょう。
オムロン(青)、トヨタ自動車(赤)、エーザイ(緑) vs TOPIX(黄) 直近1年

トヨタは近1年がよくないですね。他の2社もTOPIXと余り変わらない感じですね。では最後にソニー、コマツ、信越化学を見てみましょう。
ソニー(青)、コマツ(赤)、信越化学(緑) vs TOPIX(黄) 直近1年

この3社はTOPIXを大きく上回ってます。コマツは売上の多くを占める中国がここ半年ぐらい安定していますので、株価も好調なんでしょうね。
財務の強みだけではTOPIXに勝てない?
この結果を見てますとForbesの選んだ基準もあるのでしょうけど、財務の強みだけではTOPIXを上回れないということになりますね。まぁ、相場が軟調な時期だったのでダメだったのもあるのでしょうけど。
Forbesの該当記事を読む限り選考基準に数値的な要素が小さいように見えたので、財務の数値で選んだほうがTOPIXのパフォーマンスを上回る企業が増えるんじゃないかと思いました。



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