大統領選後のグロース株の現状を確認するためFANG銘柄を調べてみると・・
アメリカ大統領選挙が終了して2週間経つわけですが、NYダウはとうとう19000ドルを突破しました。正直この上昇を見ると怖さを感じると言うのが率直な感想です。ただ、全銘柄上がっているというわけではなくて、これまで米国株を引っ張ってきたグロース株は下落傾向なんです。
アメリカのグロース株の代表格であるフェイスブックは何故かこんな批判を受けております。
「FBがトランプ勝利に貢献」、相次ぐ批判にCEOが反論
一部の人がフェイスブックを批判しているようですが、自分の期待する結果とは逆になって文句を言うのはねぇ。仮にデマ情報に引っかかったとしたらそれを見分けられない人が悪いんだと思いますがね。こんなに情報が氾濫している時代なんですから、判断は自分でしないと。2016年の米大統領選は、フェイスブック(FB)の責任を指摘するいくつもの指摘と共に幕を閉じた。FBを批判する人たちは、ニュースサイトを偽ったユーザーがニュースフィードで民主党の大統領候補ヒラリー・クリントンに関する誤った情報を提供することを許したことで、同社は間接的にドナルド・トランプの勝利に貢献したと主張している。
一方アマゾンはCEOのジェフ・ベゾスがワシントンポストのオーナーを務めているので、政権と色々とありそうな気配があります。
アマゾンを脅かすトランプ政権 ジェフ・ベゾスは資産1300億円喪失
グロース株は今年の初めから終わりの始まり的な記事をちらほら見かけますし、大統領選挙後下落しているという話もありますので、一度現状を確認してみようと思います。ドナルド・トランプの勝利により、現在世界で4番目にリッチな人物であるアマゾンCEOのジェフ・ベゾスは大きな打撃を受けた。11月9日、ベゾスの資産はアマゾンの株価下落により、13億ドル(約1,370億円)の減少となった。
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GoogleとAmazonとAppleについて最近思うことジム・クレイマー曰く「注目する成長企業群はFANGからFAAAに変更だ」
FANGの生みの親のジム・クレイマーがFANGからFAAAに変更だと言ってたりしますが、今回は対象の5社について確認します。
フェイスブック(FB)
アリババ(BABA)
アマゾン(AMZN)
Google(GOOG)
ネットフリックス(NFLX)
FB vs BABA vs AMZN vs GOOG vs NFLX vs S&P500 直近1カ月

まず直近1カ月について確認してみましょう。比較としてS&P500(オレンジ)を追加しました。
確かに報道されているようにS&P500は上昇してるのに対して、FANGは逆方向に下がっていますね。こうしてみると批判されたフェイスブックやトランプに批判的なジェフ・ヘゾスがCEOのAmazonの下げ幅が大きいことがわかります。
しかし、下がり過ぎたと思われたのかここ1週間で回復傾向にあるようです。では、過去1年で見ると今回下がった分はどの程度影響しているのか見てみましょう。
FB vs BABA vs AMZN vs GOOG vs NFLX vs S&P500 直近1年

過去1年で見てみると、S&P500を大きく下回っているのはネットフリックスのみでGoogleも大差ない感じです。ただ、他の3社(FB,BABA,AMZN)はまだS&P500を上回ってます。
NYダウが19000超えてるのは流石に上がりすぎじゃないかとやや不気味さを覚えているので、この後S&P500とかが下がったらこれらのFANG銘柄も下がるんじゃないかなと。
ただ、Googleやフェイスブックに関してはこれからも成長していきそうな印象を持ってます。やや気になるはトランプ大統領誕生で影響を受ける可能性がありそうなAmazon。
正直大統領選でこれだけ状況を把握できていない新聞メディアを所有する意味ってあんのかなぁと個人的には思うんですけどね。そもそも日本のメディアは首都、ニューヨーク、ロサンゼルス等のヒラリーが強い地域ぐらいにか支局がないでしょうけど、アメリカのメディアは情報拾える立場にいたわけですから。
今回信頼を損ねたメディアが今度どうするのか?日米両方の新聞メディアは岐路にあるんじゃないかと思います。


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