革新的な技術を利用する企業に投資するiShares Exponential Technologies ETF (XT) について調べてみた
最近、将来的に登場してくる未来の技術的な本を読む機会が多く、特に未来化する社会はオバマ政権にいた人が書いている本でしたので、こういう技術がそのうち登場してくるんだろうなと思いましたね。
オバマ政権の国務省上級顧問が唱えるパラダイムシフトとは?未来化する社会を読んで
では、革新的技術に投資するETFはないのかとふと思いまして色々と調べてみました。するとそれっぽいETFが昨年の3月にiSharesから設定されていました。「iShares Exponential Technologies ETF (XT) 」です。世界的に投資し、経費率はiSharesのグローバルセクターETFに近い0.47%となっています。
革新的技術って何を指すということになりますが、ETF.comによると「Invests in robotics, 3-D printing, big data, medicine, and bioinformatics」だそうです。
ちなみに昨年設定ですが、2015年に資産を集めた新規 ETFとしても取り上げられています。
参考記事
Best New Breakout ETFs of 20152015年に資産を集めた新規 ETF のリスト
セクターはバイオインフォマティクスとロボット等に投資をするので特定分野に偏っていることはなさそうですが、こういうETFはS&P500に対してどういう値動きをするのか確認してみました。
まず、国別構成、セクター別比率、構成上位10社について見ていきましょう。
iShares Exponential Technologies ETF (XT) 国別構成上位

まず国別の比率に関してみてみました。アメリカが7割近くを占めていて、以外にも欧州の先進国が続いていて、新興国だとインドのみ。中国や日本は上位に来ていないですね。
日本は0.81%で13番目。ちなみに中国は名前が載っていませんでした。ちなみに日本で入っている企業は「HONDA MOTOR LTD(ホンダ)」と「FANUC CORP(ファナック)」でした。
では、セクター別比率を見ていきましょう。
iShares Exponential Technologies ETF (XT) セクター別比率

セミコンダクターやソフトウェア、製薬が上位に来ています。Telecommunicationsの比率がやや高いのは意外です。製薬とバイオテクノロジー、ヘルスケアとヘルスケアセクターETFに入ってそうな感じのものが多いかなという印象ですね。特定の分野に偏っているということはないようですね。
では、構成企業上位10社を見てみましょう。
iShares Exponential Technologies ETF (XT) 構成企業上位10社

上位10社で10%も占めてないので特定企業への偏りはないですね。ただ、上位10社を見てみると革新的企業?とも思える企業もありますね。
ボンバルディアは航空機というイメージが強いのですけど、これは宇宙航空事業も手掛けているからではないかと推測されます。スプリントはソフトバンクが投資していますが、ここに入っているのは不思議だなと思いますが。
逆にNvidiaやゲノム製薬のEXELIXISは入っている理由がわかりますけどね。
S&P500と比較してみた
では、革新的技術を利用する企業はS&P500に対してどういう値動きをしているのか確認してみました。比較のためにiシェアーズ グローバル・テクノロジー ETF(IXN)も追加して過去1年の値動きを見てみました。

S&P500よりもボラティリティは高いようですね。パフォーマンスでもわずかに負けてます。参考までに追加したグローバル・テクノロジーセクターETF(IXN)にも過去1年では負けています。
まだ設定されて1年半のETFですのでもっと長期的に見てみたいと思わせますが・・ヘルスケア関連が大きく下がっている期間ですので、S&P500やテクノロジーセクターに負けるのはわかるかなという気がします。
これが後数年経ってどうなっているか?組入れ上位10社の中には伸びそうな会社も含まれているだけに、しばらく動向を追ってみようと思います。



フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- iSharesのETFの組み合わせ例で上げられていたポートフォリオを検証してみた
- 20分遅刻したけどモーニングスターETFカンファレンス2016に行ってきた
- 革新的な技術を利用する企業に投資するiShares Exponential Technologies ETF (XT) について調べてみた
- 2016年下半期のNISA枠投資を検討する~株式編~
- 2016年下半期のNISA枠投資を検討する~債券編~