ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)について調べてみた
更新日:2017/3/11
先週のモーニングスターETFカンファレンス2016で気になったETFがありましたので、今日はそのETFについて記事にしようと思います。気になったETFはウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)です。
引用記事:20分遅刻したけどモーニングスターETFカンファレンス2016に行ってきた
ウィズダムツリーの担当者の方がこのように語っておりまして、一理あるなと思いました。•増配に注目した投資があるが、その企業が成長が将来続くとは限らない。収益性に注目した方が将来的な成長が続く可能性が高い。ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)はROEやROAが高く今割安。
定期的にウィズダムツリーを記事にしているので、いつ記事にしたかなとセミナー中もその後も気になって探してみましたが、日本法人設立と金融庁に届け出た時の記事にしか扱ってませんでした。
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ということで、今回ETF構成上位企業やバンガード米国増配株式ETF(VIG)との比較を行ってみようと思います。
ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW) セクター別比率をVIGと比較
まずセクター別の比率をウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)とバンガード米国増配株式ETF(VIG)と比較してみました。まずウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)。
ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)

続いてバンガード米国増配株式ETF(VIG)。
バンガード米国増配株式ETF(VIG)

Industrials(資本財)がDGRWはトップになっていますが、VIGと比較すると比率はそんなに変わらない感じですね。Consumer Non-Cyclicals(生活必需品)とConsumer Cyclicals(一般消費財)はVIGが前者の比率が高く、DGRWは後者が高いという特徴があります。また、DGRWはTechnology(情報技術)セクターの比率が高くなっています。
では、ETF構成上位10社はどうなっているのか?確認してみました。
ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW) 構成企業上位10社をVIGと比較
ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)

バンガード米国増配株式ETF(VIG)

DGRWにはAbbVie、Apple、アルトリアグループ、IBM、シスコ、インテルが入ってますね。VIGにあるペプシやMedronicが入ってませんので、比較的新しい企業が多い印象です。
VIGとかなり内容が違っていますが、実際のパフォーマンスはどうなのか?他の増配・配当系の米国株ETFと比較してみました。
ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW) 他の増配・配当系ETF(VIG,VYM,DVY,HDV,SDY)と比較してみた
比較するのは以下のETFです。
- バンガード米国増配株式ETF(VIG)
- バンガード米国高配当株式ETF(VYM)
- iシェアーズ・コア好配当株式ETF(DVY)
- iシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)
- SPDR S&P 米国高配当株式(SDY)
過去1年

まず過去1年で見ますとiシェアーズ・コア好配当株式ETF(DVY)がトップ。続くのも高配当系のETFで、増配フォーカスのDGRWとVIGは不調でS&P500と余り変わらないパフォーマンスになっています。
DGRWは設定来で3年程度経過しているので、設定来(約3年)の値動きを見てみましょう。
過去3年

3年程度の期間だとS&P500にほとんど負けてますね。そんな中、iシェアーズ・コア好配当株式ETF(DVY)はこの期間でも好調なようです。そして、3年程度の期間だとウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)は悪くないパフォーマンス。
高配当系のETFのパフォーマンスがS&P500に負けている過去3年程度の期間はパフォーマンスがよく、直近1年が悪いというのも高配当株がいい時期はパフォーマンスが悪いという特徴があるのかもしれません。
他の増配・高配当系ETFは経費率0.1%前後ですけど、DGRWは0.28%。パフォーマンスを見てもあえて買うほどではないですが、投資手法が中々面白いETFですので、今後も定期的に詳細を確認していきたいETFだと考えています。
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