12月期決算会社の高配当利回り企業の株価を調べてみた
米国株への投資に関しては高配当株や連続増配にフォーカスしたETFに投資を行っておりますが、こと日本株に関してはインデックスファンドのバランス型の中で投資しているだけになっています。
しかし、流石に自分の住んでいる国ですので日本株へも米国株同様高配当株への投資が効果があるのではないか?ということを考えたりしています。
今までも何回か記事にしてきました。ちょうど12月になって企業の決算が発表されるわけですが、東洋経済に高配当利回りランキングの記事があったのでランキングを見てみました。
12月期決算会社「高配当利回り」ランキング
上位8社は以下の通りです。12月決算企業を年間配当利回りが高い順に上位100社をピックアップすると、首位で6%台、48位までが3%を超えた。
大塚家具 8186
キャノン 7751
ビーピー・カストロール 5015
CAC Holdings 4725
日本精蝋 5010
東燃ゼネラル石油 5012
エプコ 2311
スペース 9622
一般的にキャノンと騒動のあった大塚家具が有名ですかね。それ以外の企業の業種は以下の通りです。
ビーピー・カストロール・・・自動車用及び工業用潤滑油の輸入、製造(製造委託)、販売
CAC Holdings・・・情報システムの構築・運用などの企業向けITサービスと医薬品開発支援
日本精蝋・・・蠟(パラフィンワックス)の製造を主力とする企業
東燃ゼネラル石油・・・石油製品の精製・販売、石油化学製品の製造・販売
エプコ・・・住宅関連サービス(設計・コールセンター)とスマートエネルギー事業
スペース・・・博物館等の展示空間や、博覧会等のイベント空間、商業空間等の企画・デザインや施工
5000番台が多いので石油関連が多くなっています。高配当ということで株価が不調で高配当になっている可能性もありますが、実際はどうなのか確認してみたくなりました。
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では、これらの企業とTOPIXを比較して高配当企業の株価はどういう動きをしているのか確認してみたいと思います。
大塚家具、キャノン、ビーピー・カストロール、CAC Holdings
過去1年

高配当1位から4位までの企業です。過去1年で見ると騒動の影響か大塚家具は冴えてないですね。また、キャノンもTOPIX(黒)を下回ってますね。ちょうど円高が進んだ時期だったのでその影響を受けているのかもしれません。
では、過去5年で見てみるとどうでしょうか?
過去5年

アベノミクス相場の時期を含めてキャノンがここまでTOPIXに対して負けているとは思いませんでした。そして騒動のあった大塚家具はキャノンよりも株価はまともですね。ただ、大塚家具の今後を考えると余り明るいとは思えませんが。
では、残りの4社を見てみましょう。
日本精蝋、東燃ゼネラル石油、エプコ、スペース
過去1年

まず過去1年ですが、原油価格の上昇の影響か日本精蝋、東燃ゼネラル石油がTOPIXを上回っています。逆に不調なのはスペースとエプコ。スペースは熊本地震の影響色濃く、九州地方の受注は延期や中止が広がり不調で減収減益だったようです。エプコは業績を調べるとよさそうですが株価は冴えていない状況です。
これを5年に期間を拡大するとどうなるでしょうか?
過去5年

スペース以外はTOPIXを下回る結果となりました。過去1年では好調だった日本精蝋、東燃ゼネラル石油は冴えませんね。昭和シェルと出光の合併の話もありますし、業界が再編に進んでいる影響もあるかもしれません。
高配当利回りランキングの上位は株価が冴えない企業が多い
ここ5年の好調な国内株式の相場でも高配当利回りランキング上位8社で見るとTOPIXに負けている企業が多かったですね。やはり高配当だからと言って、株式も好調といううまい話はそうないということでしょう。
株価が下がっているのでむしろ投資していい時期では?と考えれなくもないですが、この中だと個人的にはキャノン以外はどうだろうというのが正直な感想です。スペースは面白そうな企業ですけど。


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