Googleを本気にさせたビジネス戦略とは?シェアリング・エコノミーを読んで
最近、最新技術や将来的な発展する技術に関する本を読むことが多くなっています。
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数十年先の技術の話を読むのは将来的に仕事に役立つ可能性の低い分野でも興味深く好奇心をかきたてられるものです。思えば小さい頃、金曜ロードショーの枠でやってる洋画で一番好きだったのはバックトゥザフューチャーでした。
ただ、これまで書いてきたのは数十年先という感じなんですよね。じゃあ2010年代の直近で発達しそうなものは何かというと、その一つにP2P宿泊サービス、ライドシェア、カーシェア、クラウドソーシングあたりのシェアリング・エコノミーが上げられると思います。
世の中にあるモノや人といったリソースの稼働率を上げることで、社会全体の生産力を上げるというシェアや共有するという性格をもつ取引は需要がかなり高まりそうだと考えております。実際自分もカーシェアリングを利用していますし。
ということで、シェアリング・エコノミー全般について書かれている宮崎康二氏の「シェアリング・エコノミー」を読みました。
シェアリング・エコノミーについて以下の内容を解説しています。
- シェアリング・エコノミーとは何か?
- なぜシェアリング・エコノミーが可能になったのか?
- 規制と労働はどうあるべきか?
- シェアリング・エコノミーでによってどう進化するか?
Airbnb、Uberから、オンデマンドサービス、カーシェアリングサービス、クラウドファンディングまで情報(サービス詳細、注目企業の動き)が網羅されていて、これらを全般的に知識を深められているという意味で、入門書として最適だと思いますね。
個人的に以下の2点を思いました。
日本でも法律の改定が必要なケースが想定されるが規制が障壁とならないか?
アメリカでも州毎に法律があり、それを改定して可能になったビジネスもあるようです。じゃあこれが日本は・・となると、先日のカジノ法案であれだけおかしな意見が飛び交うのですから、法制定が遅れて国際的な競争で遅れるというイメージしかないですね。
現政権は比較的進めている印象はあるものの、まだまだアメリカと比べて法制度のスピードが遅い印象です。Airbnbなんかは問題が起こると色々とマスコミに叩かれそうな要素もあるため、広がるスピードは遅くなりそうな気がしますし。
元々レンタカー会社が存在し、比較的制度の問題のなかったカーシェアリングに関しては日本でも特に都心部では需要があるので広がった印象です。ただ、シェアを握ったタイムズでも最近は○○を閉鎖しますというのも見ます(無論全国規模なので自分の周囲では見ていませんが)。
車を持たない若者が増えているので需要はあるけど、都心で増えて、地方では減少する可能性が将来はありそうだなと。人口減少の影響で使われない場所は閉鎖されるという使う側のリスクもあるということを頭の片隅に置いておかないといけないなと思います。
共有とコストダウンが今後は進んでいきそう
シェアリング・エコノミーの本を読んで思いますが、今後は共有とコストダウンがより進んでいくなと思いました。共有とコストダウンが進んでいくわけですからね。既存企業は工夫しないと稼げなくなっていくでしょうね。
サービス業に関しては高付加価値という道もあるでしょうけど、世界的に格差が拡大している状況では、富裕層相手のビジネスがどこまで通用していくのかというのも不透明になりそうな気がします。
自分の身の回りで気になる事象もありました。同業他社について私の知人からこんな感じで営業が売り込んできたのだが、この金額はどうよ?と。金額聞くとこれは高すぎると思いました。
商談は成立したそうですけど、そういう商売しているといつかはしっぺ返しを業界丸ごと受けるのではないかと憂いております。



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