2017年ダウの犬投資法の投資対象10銘柄のパフォーマンスを調べてみた
ダウの犬というNYダウ構成銘柄30種のうち、配当利回りが高い銘柄を10種類選んで投資する方法があります。
関連記事:ダウの犬について
2014年までのデータですが、2001年からの年間平均では犬が8.9%、ダウ平均が7.65、S&P500が7.25%。2014年1年間、2010年~2014年の区切りでも犬がダウ平均に勝っていました。ただし、暴落時は負けることもあります。
NYダウの構成銘柄は入れ替えがありますし、配当利回りが高い銘柄も毎年変わるわけですから、それでもダウ平均に勝っているというのは実に興味深いですね。
では、2016年の結果はどうだったかというと、ダウの犬は2016年+16.1%でNYダウよりもパフォーマンスが良かったようです。
参考記事:ダウの犬投資法の2016年のパフォーマンス
では、2016年のデータを基に2017年ダウの犬のポートフォリオに組み込まれる10銘柄はというと以下の通りです。
ベライゾン VZ
ファイザー PFE
シェブロン CVX
ボーイング BA
シスコ CSCO
コカコーラ KO
IBM IBM
エクソン・モービル XOM
キャタピラー CAT
メルク MRK
これらの企業の過去のパフォーマンスってどうなんだろということで、S&P500と比較してみました。
ベライゾン(VZ)、ファイザー(PFE)、シェブロン(CVX)、ボーイング(BA)、シスコ(CSCO)
2016年のパフォーマンス vs S&P500

ベライゾン(赤)、ファイザー(青)、シェブロン(緑)、ボーイング(桃)、シスコ(水色)、S&P500(黒)です。
2016年1年で振り返ると黒のS&P500をファイザー以外は上回っていてちょっと意外な結果になっています。もう少しパフォーマンスが悪いので高配当になり、結果的に翌年NYダウを上回っているのかと思いましたが。
では、対象期間を延ばして2012年~2016年末までの5年間で見てみるとどうなるかというと・・
2012~2016年5年間のパフォーマンス vs S&P500

ボーイング以外S&P500を下回っています。シェブロンは原油安の影響が大きいことがよくわかるのですが、それでも1年半で50%ぐらい上がっているんですね。
では、残りの5社はどうなのでしょうか?
コカコーラ(KO)、IBM(IBM)、エクソン・モービル(XOM)、キャタピラー(CAT)、メルク(MRK)
2016年のパフォーマンス vs S&P500

コカコーラ(赤)、IBM(青)、エクソン・モービル(緑)、キャタピラー(桃)、メルク(水色)、S&P500(黒)です。
この5社とS&P500の2016年のパフォーマンス比較でもコカコーラ以外はS&P500に勝ってるんですね。では2012年からの5年のパフォーマンスを確認してみると・・
2012~2016年5年間のパフォーマンス vs S&P500

5社ともS&P500に負けておりました。
まとめ
2017年対象の10銘柄の2016年と2012年~2016年の過去5年のパフォーマンスを見ますと以下の傾向がありました。
- 2016年のパフォーマンスはS&P500を上回る企業が多い
- 2012年~2016年のパフォーマンスはほとんどの企業がS&P500を下回った。
調べる前は両方ともS&P500を下回ると思ったんですが、昨年1年のパフォーマンスはS&P500を上回る企業が多かったです。この結果見ると結局S&P500に投資したほうが銘柄の入れ替えも自動でいい気もしますが。
過去5年は予想通りの結果ですけど、2016年のパフォーマンスに関しては2017年対象の銘柄による偶然なのか必然なのか。来年以降も調べていきたいですね。


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