電子たばこを使用している人と話してみて感じる需要拡大の予感
出張でとある駅から最寄りの客先へ移動しようと駅の入り口を出たところ、なんか煙っていて且つ煙草臭い。よく見ると駅の入り口に喫煙所が設けられていて、喫煙者の溜まり場になっていました。
いや、別に私は煙草の煙は嫌いですけど面と向かって文句とかはいいませんよ。でも、世の中には私以上に嫌悪する人がいるわけでして、なんであんな場所に喫煙所設けるかなと思うことがありました。自治体が計画したんですかね?
そんな時期に電子たばこを吸っている人と食事をする機会がありました。やはり吸っている人からしたら従来のものと比較しても物足りないそうですが、慣れたら特に問題ないと。臭いもしないですし煙もそこまで出ず話の種にもなっていいと話していました。多分使ってんのはこれじゃないかと思います。
ということでたばこに関して売上高とかどうなってるんだろうと気になりましたので調べてみました。
たばこメーカーの世界シェア
世界のたばこメーカーのシェアを調べたところこれが比較的新しくてわかりやすいと思いました。
たばこメーカーの世界ランキング
意外なことにフィリップ・モリスが売上高トップではなく、インペリアル・タバコがトップなんですね。ちなみにレイノルズ・アメリカンは世界3位のブリティッシュ・アメリカン・タバコが42%を保有する子会社です。上位10社の中で他にも同じような関係の会社があるかもしれません。こうしてみるとイギリス勢の強さが目立ちます。日本のJTは4番目です。
じゃあ、電子たばこのシェアってどうなのだろうと思い調べてみましたが、世界的なものは出てこず。日本国内の数値的なものは以下の記事を見つけました。
アングル:想定上回る「iQOS」人気、従来型たばこの販売に影響も
フィリップモリス・ジャパン(PMJ、東京都港区)によると、「iQOSキット」の販売台数は4月に100万台を突破した。専用葉たばこである「ヒートスティック」の6月最終週の全国47都道府県でのシェアは推定で2.7%、4―6月期では2.2%(1―3月期は0.8%)にまで拡大した。
JTが6000億円を投じて買収した「ナチュラル・アメリカン・スピリット(アメスピ)」。成長ブランドと言われる「アメスピ」の4―6月期の日本でのシェアは1.6%だけに、iQOSの普及の速さがうかがえる。
国内市場ではフィリップ・モリスが先行しているようです。JTがどこまで追い上げれるのか注目ですね。
さて、たばこ銘柄といいますとジェレミー・シーゲルは黄金銘柄でしたが、現状の株価はどうなのでしょうか?ちょうどリーマンショックから10年近くになりますので、JT、フィリップ・モリス、アルトリア、レイノルズ・アメリカンの過去10年の株価を調べてみました。
アメリカ大手3社とJTの過去10年の株価
まずアメリカ大手3社とS&P500の過去10年の値動き。

S&P500を3社とも上回っています。特にアルトリア、レイノルズ・アメリカンは10年で大きく上昇しています。続いて日本のJTとTOPIX、日経平均の比較です。

リーマンショック後はTOPIXや日経平均よりも下に行きましたが、アベノミクス相場の前から5年以上パフォーマンスで上回っています。
過去10年のたばこメーカーのパフォーマンスは指数を大きく上回っていた
2007年からの10年は1997年からの10年と比較してもたばこ関連の環境って悪くなってると思うんですよね。実際10年ぐらい前は駅中に密閉されていない喫煙場所とかありましたからね。ウインズ(場外馬券場)とかも煙草の臭い凄かったですし。その中でもをたばこメーカーがこのパフォーマンスあげているのは驚異的だなと。
これから先10年でも更に環境は厳しくなるのでこのままのパフォーマンスを維持できるかはわかりません。ただ、電子たばこを見て思ったのはまだ伸びしろがあるんじゃないかと。後は大麻関連ですかね。世界的に合法化が進む方向であれば、この分野もビジネスチャンスとなるかもしれません。


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