iシェアーズMSCIフロンティア100 ETF(FM)の現状を確認してみた
フロンティア・マーケット(エマージング・マーケットよりも発展途上の国・市場)の株式に分散投資するETFである「iシェアーズMSCIフロンティア100 ETF(FM:東証1583)」は、東証上場した頃は話題になることもありましたけど、最近は影が薄くなっている印象です。
一応1589のiシェアーズ米国高配当株ETFと出来高は私が見た日だとそんなに差はない状況ですが。
ちょうど昨年の今頃は原油価格の下落が話題になっておりましたが、先日ガソリンスタンドの横を通った時に価格を見たところ120円台前半。原油価格も回復してきましたので新興国同様株式が持ち直しているのではないかということで現状を確認してみようと思います。
新興国株式とフロンティア株式の状況を見てみると・・
1年半ぐらい前は原油安の影響で株価は新興国同様沈んでいましたが、現状どうなっているのでしょうか?
iシェアーズMSCIフロンティア100 ETF(FM)の国別構成比率

画像引用元:ETF.com
まずは国別構成比率を見てみましょう。クウェート、アルゼンチン、パキスタンで半分程度です。パキスタンはフロンティア市場に降格した後再度新興国株式に昇格する話がありましたがまだフロンティアのようです。
フロンティア市場に降格した後再度新興国市場に昇格しそうなパキスタンに投資するETF(PAK)
この一覧見てテロとかデフォルトリスクを考えるとベトナム、ルーマニアには投資したいと思いますがそれ以外は周辺国も含めた政情不安の怖さがありそうです。
では、セクター別の比率を見てみましょう。
iシェアーズMSCIフロンティア100 ETF(FM)のセクター別構成比率

構成トップがクウェートなのでエネルギーセクターの比率が高いかと思ったのですが、10%程度しかないんですね。逆に金融セクターだけで約半分です。この中から電気通信と生活必需品セクターのみ投資できるといいですが難しいでしょうね。※なぜか1583のHP見ると一部セクター別比率が異なるので1月になってから変わっているかもしれません。
ちなみに新興国株式のバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF (VWO)のセクター別比率を見てみると・・

画像引用元:ETF.com
こちらも金融セクターの比率が高いのですが3割程度ですね。中国、台湾、インドが組入れ上位なためテクノロジーセクターの比率も高くなっていて、こちらも意外とエネルギーセクターは低めの比率になっています。
では、フロンティア株式と新興国株式、それとS&P500のパフォーマンスを比較してみました。
フロンティア株式を新興国株式(VWO)とS&P500と比較してみると・・

まず2016年の値動きです。赤:フロンティア(FM)、青:新興国(VWO)、緑:S&P500(SPY)です。2016年で見るとフロンティア株式の一人前という感じですね。11月以降S&P500は上昇しているのに、新興国株式とフロンティア株式はやや下落しています。
では、これが長期だとどうなるでしょうか?原油価格下落やウクライナ問題の前の過去4年半程度で見てみますと、

画像引用元:StockCharts
新興国とフロンティアはパフォーマンスが逆転しました。また、新興国とフロンティアは2014年頃からほぼ値動きが同じになっています。相関性はここ数年高いようですね。
投資対象として面白い国はあるが・・
フロンティア株式は投資対象として個人的に面白いと思う国(ベトナム、ルーマニア、バングラディシュ)が構成上位にあるものの、ここまで新興国株式と連動しているのは考えものかと。ベトナムは個別株で投資できますので、東欧ETFとかあると面白いと個人的には考えてるんですけどね。
更に困ったことにサッカーのように昇格降格が新興国⇔フロンティアでありますからね。この国に投資したいと思っていたら新興国に昇格していたということもありますし、逆に新興国から落ちてくる問題児もいそうです。
経費率も0.79%ですので積極的に投資をしたいとは思わないですね。



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