ピクテ式投資セオリーを読んで気になったのでiTrustシリーズの現状を確認してみた
ピクテ式投資セオリーという210年にわたってパートナー制で運営してきた、プライベートバンクを母体とするスイスの資産運用会社ピクテの日本法人の代表取締役社長の萩野琢英氏の本を読む機会がありました。
そして、本の中でピクテが販売しているiTrustシリーズについてもそこそこ記載があったんですね。iTrustは低コストアクティブファンドとして昨年2/19に運用開始したファンドです。まず、iTrust世界株式、iTrustロボ、iTrustロボと3本、その後6月頃にiTrust日本株式が設定されました。
最初の3本のファンドが設定されて1年近くなりますが、現状がどうなのか確認するために調べてみました。
iTrustの経費率と総資産額(百万)
iTrust日本株式 経費率:1.02% 総資産額:33(百万)
iTrustバイオ 経費率:1.49% 総資産額:128(百万)
iTrustロボ 経費率:1.49% 総資産額:781(百万)
iTrust世界株式 経費率:1.02% 総資産額:170(百万)
iTrust日本株式は設定が遅れたとはいえこの総資産額は・・といってもひとくふう日本株式ファンドも89百万円ですので余り需要がないのか知名度がダメなのか・・
iTrustロボは「成長産業として期待されるロボティクス関連分野の企業」、iTrustバイオは「成熟した一般医薬品関連企業と比べ、相対的に高い成長性が期待できるバイオ医薬品関連企業」に投資するそうで、確かにこういった分野に投資したい人を引き付けるものはありそうな感じですね。
では、実際のパフォーマンスを4つのファンドで比較できる過去6カ月で見てみましょう。
iTrustシリーズ直近6カ月の値動き

青:全世界、赤:日本株、緑:バイオ、黄色:ロボ
比較としてTOPIX(黒)も追加してみましたが、日本株はTOPIXに負けてますね。資金が一番集まっているロボが一番パフォーマンスがいいという結果になりました。逆にバイオはアメリカ大統領選挙の影響を大きく受けていることがわかります。
コストが比較的お手頃なiTrust世界株式のみを抽出して、私が投資している三井住友・DC全海外株式インデックスファンドと同じく6カ月の期間で比較してみました。

アメリカ大統領選挙前は似た値動きだったのですが、大統領選挙後は負けている状況です。リスクについて言及しているので、ボラティリティ抑えた運用をやっているのもあるかもしれません。
iTrustのHPには「3年保有で市場に負けなし」ということでもっと長期で見ないとわからないのでしょうけど、1年で170(百万)の資産規模には若干不安があるように思われます。


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