iシェアーズ米国優先株ETF(PFF)に金融セクター好調の影響はあるのか確認してみた
ニューヨークダウは21000ドルを一時超えましたが、その後も21000ドルになっておかしくないような値で推移しています。
しかし、1年前はどうだったかというと17000ドル台でしたし、イギリスのEU離脱投票の時には大きく下がっていました。こうして過去1年を振り返ってみると4000ドルもニューヨークダウは上がってるんだなと。
では、米国株のセクターで過去1年のパフォーマンスを調べてみると以下の通りでした。
右端の金融セクターが図抜けてパフォーマンスがいいんですね。金融セクターがこれだけ好調なのですから、金融関連の比率が高いETFもパフォーマンスがいい可能性があるのでは?と思いました。また、金融関れの比率が高いiシェアーズ米国優先株ETF(PFF)もパフォーマンスがどうなっているのか気になりました。
米国優先株ETF(PFF)関連記事
米国優先株ETF(PFF)を調べてみた米国優先株ETF(PFF)は株価不調時にどうなのか調べてみた
金融関連の比率が大きいiシェアーズ米国優先株ETF(PFF)と米国金融セクターETF(VFH)を比べてみた
株価不調時にどうなるかとか金融セクターとの関連性を調べてみましたが、じゃあ株価好調時はどうなっているのか?現状を確認してみました。
iシェアーズ米国優先株ETF(PFF)セクター別比率

参考:iシェアーズHP
iシェアーズのHPで業種別の比率の情報を見ますと、銀行、各種金融、不動産、保険で80%ですので金融関連が多い印象ですね。一応、公益事業やエネルギー、医薬品なんかも一定比率含まれています。
では、現状のパフォーマンスを確認してみましょう。
iシェアーズ米国優先株ETF(PFF)パフォーマンス
S&P500(ピンク)以外に以下のETFと比較を行います。
バンガード・米国金融セクターETF (VFH) 水色
バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND) 青
iシェアーズiBoxx 米ドル建て投資適格社債ETF(LQD) 緑
金融セクターと毎月分配の性質があるため米国債ETFと米国適格社債と比較します。まずは、直近1年。

昨年11月以降、水色の金融セクターETF(VFH)が大きく上昇していて、ピンクのS&P500も20%近く上昇しています。これに対して赤の優先株ETF(PFF)は11月に下落した後じりじりと上昇していますが、債券ETFと余り差のない状況となっています。
セクター別の比率で銀行40%も占めているのに、金融セクターとは異なる動きをするのは不思議ですね。
では、過去10年のパフォーマンスを見てみますと・・

長期で見ると水色の金融セクターETF(VFH)がパフォーマンスが1番よくないですけど、リーマンショックで壊滅的な状況から回復してきてはいます。
優先株ETF(PFF)を見ていると青のバンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の安定ぶりがよくわかります。
米国優先株ETF(PFF)まとめ
米国優先株ETF(PFF)は金融関連の企業の比率が高いETFですが、バンガード・米国金融セクターETF (VFH)と余り相関性はなく、金融セクターが好調でもその影響を受けていませんでした。
現状の金融セクターの好調さを見ると、いつかは不調になるときもあるでしょうから、米国優先株よりは米国適格社債ETF(LQD)等の方が自分には合っているかなと考えます。
追記:PFFに投資を続けるとどうなるのかシミュレーションしてみました。
iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF【PFF】を一定口数ずつ買いつづけるとどうなるのか? - 関東在住福岡人のまったり投資日記
3月になりまして、今年一発目の株式ETFの配当もちらほら判明してきています。昨年末の株価の下落が大きく今年は減配するETFもでそうだと思いましたが、1月2月で急回復して前年同期比で増えてるETFが多い印象です。...


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事