僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?を読んで
先週の木曜から金曜でかなり消耗することが仕事でありまして、せっかくの3連休なのに体調を崩して、お腹の調子がよろしくない中、買い物と持病の通院以外は家で大人しくしてました。
社員の消耗度という観点も企業は考慮してほしいと先々週書きましたが、まさかこんなにも早く消耗するとは。来週に色々とありそうなので、この体調で行くのは怖さがあります。
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そんな消耗した中、僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? (星海社新書)を読みました。
給料は何故その金額なのかとか、年収が上がっても激務だけが残る理由とかは納得がいくものですし、昇進して給料が上がるのは、年収を上げるためのコストの見返りで人生の損益分岐点(釣り合いのとれるレベル)が逃げていくというのはもっともだなぁと。
こういう本は働き方を変えるといっても独立して誰にも縛られずに働こうや、技術を身に付けようとはかいてあってもそこから転職を強く勧めているわけではないのも好感が持てました。特に以下の2点がいいなと思いました。
毎日全力でジャンプする働き方から土台を作って楽にジャンプする働き方に変える
何故消耗する働き方になるのかという説明でわかりやすい例が上げられてました。天井にお金がぶら下がっているのでそれを取るために毎日全力でジャンプをしていたら当然疲弊します。しかし、仮に土台を置いて30%くらいの力でジャンプして届けば消耗も少なくなるという話です。
どうしても目の前の仕事をこなすのにいっぱいいっぱいで、先のこと見越せないのですが、先を見据えておかないと結局この状況から抜け出せないわけです。
1年後ならばある程度予測できますが、10年後ってなかなか予測できないものの、自分の労働力の価値(知識・経験・技術)という資産を積み上げていくことが我々アラサーの世代なんかは必要なんじゃないかと考えます。
更に言うとこれは資産運用にも通じるかなと。木暮氏は「金持ち父さん、貧乏父さん」を読みこんでこの考えに至ったようですが、全力ジャンプで疲弊する話って資産運用にも通じることがあるなと。
年をとってから全力ジャンプする状況にならないためにも、土台を作って楽にジャンプできる状況を作るということの重要性を伝えてくれる例だと思いました。
年収・昇進から得られる満足感-必要経費(肉体的・時間的労力、精神的苦痛)=自己内利益
木暮氏は自己内利益という会社の利益に置き換えることができる、労働者の幸福度を考える際に役立つ指標を定義しています。
要するに収入が増えて、肉体的・時間的労力、精神的苦痛が減れば自己内利益を大きく増えるわけですが、収入が増えて労力や苦痛も増える仕事って多いと思うんですよね。
こういう「働き方」を選択して自己内利益を高めるということも書かれてましたが、個人的には本で上げられていてやりたいと思ったのは以下の2点ですね。
- 資産を作る仕事を、今日はどれだけやれたか。
- 「自己内利益」を考える。
4,5年前に書かれた本だったのでもう少し早くこの本を読んでいれば過去4,5年の取る行動も違ったなと思いますが、それでもこれから先労働しなければならないことに変わりはありません。まずは自己内利益について考えながら、仕事をすることを心がけたいと思います。


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