米国高配当株にプラスアルファを加えたETF(SCHD)の現状を他の米国高配当株ETFと比較してみた
3月末から4月の初めにかけて投資をしている海外ETFの分配金が入ってくるようになりました。
私のポートフォリオに関しては海外ETFの比率が債券、株式がそれなりに高く、現状、株式はバンガード米国増配株式ETF(VIG)やiシェアーズ・コア米国高配当株 ETF(HDV) といった配当にフォーカスしたETFに投資しています。
ただ、それ以外の配当系のETFには着目しておりまして、配当にプラスアルファしたらどうなるかということで、日本の大手ネット証券では買えないETFについてもたまに調べています。
関連記事;米国高配当株にプラスアルファを加えたETF(SCHD)があったので確認してみた
個人的に気になっているのはSchwab US Dividend Equity ETF (SCHD)。高配当株にフィルターをかけて100社程度に絞っていて、以下の4つ項目で精査しているようです。
Another Dividend ETF Debuts: Schwab’s SCHD
昨年記事にしましたが、今回はセクターや構成上位企業はどうなっているのか?という観点から、以下の6つの配当系ETFと比較をしてみました。◾Cash flow to total debt
◾Return on equity
◾Dividend yield
◾5-year dividend growth rate
- バンガード米国増配株式ETF(VIG)
- バンガード米国高配当株式ETF(VYM)
- iシェアーズ・コア米国高配当株 ETF(HDV)
- iシェアーズ・好配当株式ETF(DVY)
- SPDR S&P米国高配当株式ETF(SDY)
Schwab US Dividend Equity ETF (SCHD)セクター別比率

まずセクター別の比率を見ていきましょう。生活必需品セクター、情報技術セクター、資本財セクターで6割を占めています。iシェアーズ・コア米国高配当株 ETF(HDV)同様銘柄数を絞っていて生活必需品セクターの比率が高いという共通項が見られますが、エネルギーセクターの比率に違いがあります。
では、構成上位10社はどうなっているのでしょうか?
Schwab US Dividend Equity ETF (SCHD)構成上位10社

構成上位はジョンソン&ジョンソン、ファイザーとヘルスケアセクターの企業が1位と2位です。どうやらヘルスケアセクターの比率を見るとこの2社しか組み入れられていないようですね。
上位10社を見る限り生活必需品セクターと情報技術セクターの比率が高いのが良くわかります。
では、実際のパフォーマンスはどうなっているのでしょうか?上述の配当系ETF、S&P500と比較してみました。
SCHD vs VYM vs VIG vs HDV vs DVY vs SDY vs S&P500 近1年

過去1年で見ますとS&P500がトップです。配当系ETFだと、バンガード米国高配当株式ETF(VYM)やiシェアーズ好配当株式ETF(DVY)が好調です。赤のSchwab US Dividend Equity ETF (SCHD)も配当系ETFのなかでは3番目で悪くありません。
では、期間を延ばして過去5年程度で見てみるとどうなるでしょうか?
SCHD vs VYM vs VIG vs HDV vs DVY vs SDY vs S&P500 期間最大

過去5年程度でも、S&P500、バンガード米国高配当株式ETF(VYM)やiシェアーズ好配当株式ETF(DVY)が好調です。SPDR S&P米国高配当株式ETF(SDY)も近い値動きをしています。ここ5年で見るとバンガード米国増配株式ETF(VIG)やiシェアーズ・コア米国高配当株ETF(HDV)は値動きの幅が小さい印象です。
Schwab US Dividend Equity ETF (SCHD)も高配当系のパフォーマンスのいい3つ(VYM,DVY,SDY)やS&P500には負けていますが中々のパフォーマンスだと思います。高配当系ETF(VYM)と連続増配ETF(VIG)の中間的なETFかもしれません。期間によって配当系ETFはパフォーマンスに違いも出てくるでしょうから、これからも定期的に確認したいと思います。


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