スポーツ中継におけるあり方について
今日のとあるスポーツ中継で違和感を感じたのでこのネタを書きたいと思います。
今から15年以上前ですかね。今の時期は平日必ず巨人戦が中継されてました。まぁ、福岡に住んでおりましたので、ホークス戦に差し替えも多くなりつつある時期でした。その巨人戦は相手チームのホームにも関わらず巨人応援気味の中継。これが全国放送で流れていたわけです。
読売とは反対の思想の朝日や毎日系列のテレビ局も巨人寄りなわけです。結局読売新聞の拡販の手伝いをやってたわけですから意味がわかんない事象でした。案の定それも一つの要因で人気が低下して、関東の地上波から野球中継がなくなったのです。
個人的にサッカーやバレーのような国別の対抗戦は、当然時刻びいきの実況で問題ないと考えます。国を背負って選手はやってるわけですから。
※ただし、日本プロ野球機構が赤字だから代表選やるとか、金儲けで代表戦を開催したいという記事が平気である野球は問題ありで余り応援する気にはなれません。
更にいえばサンテレビが阪神戦で贔屓の実況をする。TOKYO MXがFC東京戦で贔屓の実況をする。この事象はローカル地元球団を応援するという行為ですのでこれは問題ないと思います。中継はそもそも全国ではなく特定の地域しか行われませんし。
スポーツ中継でも特殊例にもあたるものはあります。それは競馬。フルゲート18頭で、オッズで強弱の判断材料があるとはいえ18頭に勝つ可能性があるのです。1番人気が圧勝することもありますが、その逆で全く人気のない馬が勝つこともあるのです。
ですので、普通会社で働いていて色んなケースを想定する場合があるように、色んな馬が勝つ場合を想定しなければなりません。ところが最近のフジテレビの競馬中継は想定していないようです。
フジテレビ版(消される可能性あり)
競馬場内実況(ラジオNIKKEI版)
競馬というのは直線でどこからでも馬が差して来る可能性があります。直線は各馬一気に広がるため、カメラは全体を取らないとダメなのですが、カメラは1.3倍の1番人気のハープスターを追いかけ更に直線入ってもドアップを挟む状況。
それのせいで実況アナは明らかに全馬おえていなかったため、ゴール前勝ち馬、2着ときわどい3着、4着馬はほとんど名前呼ばれず。しかも実況穴は普段競馬中継の司会をやってる人で、年に数回しか実況しない人。パニックになっていたのか、レース後も勝ち馬のヌーヴォレコルトよりもハープスターの名を連呼していました。そして中継終了までスタジオはお通夜モード。負けたのに凱旋門賞を連呼していたのを見る限り、そういう特集を作る予定だったのでしょうね。
今回勝った馬も2番人気でした。これを考えるにこの馬が勝った時のパターンは容易に想定されるはずです。まして1番人気のハープスターはずーっと最後方から差して来る馬。マラソンや800M走でずーっと最後方から差し切るなんて無理なわけで、それを考えれば負けたときのことも想定すべきではなかったのでしょうか?
自分が競馬に嵌ったのはマヤノトップガンの天皇賞春からですけど、当時の関西テレビ制作のドリーム競馬はこんな感じではありませんでしたし、現状のフジテレビのように競馬知らん人が見たら、レース前に取り上げる馬(たいてい1番人気)がさも「勝ちますよ」と言ってるように受け取られかねないことはしてません。
そういう構成なので取り上げた馬が負ければそりゃスタジオの人たちは白けるわけです。さて、こういう構成で思い出されるのは冒頭の巨人戦中継。いくらJRAが金を出して枠を買っているとはいえ、こういう中継を繰り返していては巨人戦の二の舞の可能性もあるということを、テレビ局やJRAは認識すべきではないでしょうか?
競馬ファンにとってダービーと有馬記念は年に二回テンションがマックスになる時期です。ましてや今回は悲願のダービー制覇系から、牝馬の挑戦、ようやく走ったメジロドーベルの子孫等、特集VTRで30分埋めれるだけの題材は一杯あります。年を取って30になったせいなのでしょうか、回顧主義といわれてもいいです。宮川一郎太司会のドリーム競馬で今年のダービー見たかった・・


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