配当王の中から選ばれた配当皇帝3銘柄について株価や配当を調べてみた
アメリカでは連続して増配している企業がいくつも存在していて、私もバンガード米国増配株式ETF(VIG)を通してそれらの企業に投資しています。
連続増配しているアメリカ企業のうち、25年以上連続増配している企業は「配当貴族」、50年以上連続増配している企業は「配当王」と呼ばれています。
銘柄一覧に関しては米国株専門のブログで書かれていますけど、その中で面白いなと思ったのはぴょんきち大佐さんのブログに書かれていた配当皇帝という概念ですね。
参照記事:配当王のトータルリターンから「配当皇帝」を選んでみた
配当の再投資を含めたトータルリターンを選出基準に3社選ばれています。これらの企業の概要は以下の通りです。
- トッツィー・ロール・インダストリーズ(TR) 50年連続
菓子のメーカー。主にアメリカ、カナダ、メキシコで販売。最もよく知られている製品は、トッツィーロールとトッツィーポップスらしいのですが日本で知名度はなさそうです。 - ランカスター・コロニー(LANC) 54年連続
サラダドレッシング、クルトン、冷凍麺、パスタ、フルーツシロップ等の専門食品を小売食品サービス業界向けに製造・販売しています。 - ロウズ(LOW) 54年連続
大手ホームセンターで家電、塗料、板材、床材、建材、園芸用品等を取り扱っている。アメリカ、カナダ、メキシコに店舗を展開。

2100%とか7500%というものすごいパフォーマンスになっています。S&P500も610%とかですので十分すごいんですけどね。就職して定年する頃に株価が75倍とかなっていたら会社を早めにセミリタイアするでしょうね。
さて、この3社の株価と配当をもう少し細かく見てみました。
トッツィー・ロール・インダストリーズ(TR)


上は過去10年の株価のパフォーマンス(S&P500を併記)、下は過去の配当金額のグラフです。
トッツィー・ロール・インダストリーズ(TR)は過去10年で見るとS&P500と余り差がありません。配当も2007年3月と2017年3月で比較すると約1.34倍でじりじりと増配しているということがわかります。
この10年結構な頻度で株式分割を行っているようです。
ランカスター・コロニー(LANC)


次にランカスター・コロニー(LANC)。過去10年で見ますとリーマンショックからの回復も早く、株価もS&P500を大きく上回っています。
配当も2007年3月と2017年3月で比較すると約2倍になっていて、途中で特別配当もあったようです。色々な食品を扱っているようですが、日本ではあまり扱っていないようです。
ロウズ(LOW)


最後にロウズ(LOW)。過去10年で見ると、ここ数年で株価が上昇していてS&P500よりもパフォーマンスは上です。
配当も2007年1月と2017年1月で比較すると7倍になっていて、配当の伸びが3社のなかで一番大きいです。業績も好調で伸びているようです。小売りなので競争が激しく業績も伸びそうにないのですが、アメリカではホームセンターの需要が日本より大きいのかもしれません。
まとめ
50年以上連続して増配している配当皇帝というだけあって直近や長期(25年以上)で見ると株価も好調ですし、配当も着実に伸ばしています。
ただ、直近10年で見てみると企業毎に配当の伸びに差があるので、配当王の他の企業についても色々と調べていこうと思います。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事