インド株式ETF(iシェアーズ MSCI インドETF(INDA))の現状を調べてみた
BRICsの終わりとか数カ国脱落するんじゃないかという話も昨年は出ていましたが、資源価格の下落の影響を大きく受けたロシアやブラジルも昨年後半から株価が回復傾向ではあります。
ブラジルは資源価格や政情不安のリスクがありますし、ロシアは政情不安はないでしょうけど、周りに喧嘩をうったりしているのでテロや戦争のリスクが高そうです。中国に関してはこれから人口が減る時代となるためかなり難しいかじ取りになると予想しています。
そんな中、唯一先行きが明るいと個人的に考えているのがインドです。
関連記事:インド株式関連ETFの値動きを確認してみた
インドもテロとか色々とリスクがないわけではないのですが、ダンドーという本を読む限り英語ができて堅実に働ける人材が豊富にいるので将来性が高いと考えます。
関連記事:リスクを最小にしながら、リターンを最大化するインド式テクニックとは?ダンドーを読んで
ということでインドETFの現状について確認したいと思います。対象とするのはiシェアーズ MSCI インドETF(INDA)です。
iシェアーズ MSCI インドETF(INDA)セクター別比率

まず、セクター別比率を見てみましょう。トップは金融セクターになっています。しかし、2番目にテクノロジーセクターが約16%と比率が高い上に、6,7番目の生活必需品セクターやヘルスケアセクターも10%近くを占めていて比較的セクター別の分散されています。
では、構成上位10社を見てみましょう。
iシェアーズ MSCI インドETF(INDA)構成上位10社

構成上位10社で45%占めています。知らない企業が多いのですが、トップのhousing developmentは建築・不動産関連の企業のようです。
では、実際のパフォーマンスはどうなのか確認してみました。
インド株式vsブラジル株式vsロシア株式 直近1年

比較のためにINDAと同じiSharesのブラジル(EWZ)、ロシア(ERUS)、そしてバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF (VWO)を追加してみました。
過去1年で見ますと、原油をはじめ資源価格の影響で青のブラジル株が好調です。ロシア株とインド株、VWOはほぼ同じパフォーマンスとなりました。
インド株(INDA)が冴えないのは昨年末に高額紙幣回収でデジタルマネーの促進を訴えた混乱の影響でしょうね。
インド株式vsブラジル株式vsロシア株式 直近5年

続いて過去5年程度でパフォーマンスを比較してみました。資源価格の影響を受けて緑のロシア株と青のブラジル株の落ち込みが激しいですね。
この期間で赤のインド株(INDA)は資源価格の影響をあまり受けていませんし、こういう新興国対象に投資をしたいなと考えています。
分散の観点で行くとバンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF (VWO)は最大マイナス25%以上。この結果を見ますと新興国株式の低ボラティリティETF(EEMV)が大手ネット証券での取り扱いがあればそっちに投資したいですね。


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