iシェアーズの新興国株式ETF(EEM、IEMG)を比較してみた
昨年の今頃とは異なりまして新興国株式は好調という印象があります。
そんな中、ダイヤモンド・ザイにMarket Hackでおなじみの広瀬隆雄氏が新興国についてポジティブな記事を書いていました。
投資家が嫌気していた「新興国株式」に復活の兆し!
その中で気になったのが上記の部分。以上のことから、新興国株式を悩ませてきた(1)米国の利上げ、(2)貿易の低迷、(3)トランプ大統領の保護貿易主義、という三重苦が、すこし和らぎました。これは投資家が新興国株式を見直すきっかけになると思います。
今後、新興国に投資する方法としては、アイシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF(ティッカーシンボル:EEM)が手っ取り早く新興国に投資できるETFで、おすすめです
iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF(EEM)は2003年設定と実績十分なんですが、新興国株式の海外ETFを経費率で並べ替えても以下のような順番になります。

経費率で見ると色々フォーカスしているウィズダムツリーのETFよりも経費率が高くなってるんですよね。
ということで以前バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)とiシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF(EEM)を比較しましたが今回は以下のiシェアーズの2つのETFを比較しようと思います。
iシェアーズMSCI エマージング・マーケットETF(EEM) 経費率0.71% 銘柄数842
iシェアーズ・コアMSCI エマージング・マーケットETF(IEMG) 経費率0.14% 銘柄数1887
関連記事:バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)が中国A株を含む新インデックスへ。現状を他の新興国株式ETFと比較してみた
国別比率
iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF(EEM)

iシェアーズ・コアMSCI エマージング・マーケットETF(IEMG)

まず国別の比率を見てみましょう。国別の順位に差はありませんが、比率は若干異なるようですね。では、セクター別比率を見てみましょう。
セクター別比率
iシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF(EEM)

iシェアーズ・コアMSCI エマージング・マーケットETF(IEMG)

こちらは国別の比率と異なり金融セクターや情報技術セクターは数%違いがありますね。iシェアーズ・コアMSCI エマージング・マーケットETF(IEMG)の方が若干セクターの分散が効いているような気がします。
では、最後にパフォーマンスを比較してみましょう。
EEMとIEMGのパフォーマンスを確認してみると・・

青のiシェアーズ・コアMSCI エマージング・マーケットETF(IEMG)の方が過去4年程度で見ると4%ぐらいパフォーマンスの差があります。しかもほぼ全期間で赤のiシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF(EEM)を上回っています。
新興国株式に関しては銘柄数がIEMGの方が1000ぐらい多いので分散効果があったということなんでしょうね。
気になって調べてみたらEEMはインデックスがMSCI エマージング・マーケット・インデックス、IEMGがMSCI エマージング・マーケッツIMIインデックスと違っていました。対象インデックスも違っていて、パフォーマンスが上で且つコストが4分の1ということを考えますと、iシェアーズ・コアMSCI エマージング・マーケットETF(IEMG)の方が個人的にはよいのではないかと考えます。


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