ウォール街のランダム・ウォーカーに載っていた株式のお勧めポートフォリオをバンガードのETFで検証してみた
昨年の4月にウォール街のランダム・ウォーカーの11版を読んで早1年が経過しました。
関連記事:ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉を読んで
等に良かったのは年齢別に推奨ポートフォリオが紹介されいて、株式の比率もアメリカ株、先進国株、新興国株の具体的な比率が年齢別のポートフォリオのところで書いてありました。昨年ポートフォリオのパフォーマンスを調べたわけですが、それから1年経過しました。
関連記事:ウォール街のランダム・ウォーカーに載っていた株式のお勧めポートフォリオを検証してみた
1年経過して、1年前は沈んでいた欧州株や新興国株式もかなり持ち直してきている状況になりましたので、現状ポートフォリオのパフォーマンスがどうなるのかバンガードのETFを使って確認してみようと思います。
ポートフォリオに組み入れてパフォーマンスを確認するために使用するのは以下のバンガードのETFです。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
バンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF(VEA)
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)
ポートフォリオ直近1年 vs S&P500
バートン・マルキールが記載した比率はアメリカ株式:49.1% 先進国株式:25.45% 新興国株式:25.45%でしたので、その比率で攻勢したポートフォリオ(緑)がどんなパフォーマンスになるか、直近1年でS&P500(青)と比較してみました。

S&P500がリターン:18.1%、ボラティリティ:9.7%に対し、ポートフォリオはリターン:18.6%、ボラティリティ:12.0%でした。
株式のパフォーマンスにあまり差はありませんが、アメリカ以外の先進国株式や新興国株式が入っているためボラティリティに関しては高く値動きが激しくなっています。
では、9年程度まで比較期間を伸ばして見るとどうなるのでしょうか?
ポートフォリオ直近9年 vs S&P500

S&P500がリターン:125.4%、ボラティリティ:21.0%に対し、ポートフォリオはリターン:74.8%、ボラティリティ:23.4%でした。
期間を伸ばすとS&P500有利且つボラティリティも小さいため、米国株投資に関するブログが増えるのもわかる気がしますね。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)と比較してみると・・
では、ここまで調べてきたポートフォリオ、同じように世界の株式に分散しているバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)と違いはあるでしょうか?だいたい米国株50数%、米国外先進国30%後半、新興国株約10%という感じの比率ではありますが。
VTについて調べてみましたが、直近1年でリターン:17.6%、ボラティリティ:11.7%、過去9年で リターン:65.1%、ボラティリティ:23.1%でした。
ボラティリティはVTの方が若干抑えれている気がしますが、パフォーマンスはマルキール案のポートフォリオの方がいいですね。直近1年や9年で見ると、新興国株式の比率を高めた方が良かったようです。
S&P500との差を見てみますと、先進国+新興国分でパフォーマンスが下がって、ボラティリティが上がっているわけですから、上手く数か国抽出するともっとS&P500とも差が縮まる可能性があるのではないかと考えました。どういう風に抽出したらよくなるか今のところノーアイディアですが、ちょっと考えてみようかと思います。
追記:Portfolio VisalizerでのS&P500とポートフォリオの比較





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