約2年前に101社の中から15社ピックアップした米国株はS&P500を上回っているのか検証してみた前編
ランダム・ウォーク理論では、アクティブ運用を標榜した投資信託の運用成績が標準的な市場指数に勝つことが非常に困難であることのたとえとして、「目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、命中した銘柄でポートフォリオを組んでも、専門家が選んだポートフォリオと、さほど大差のない運用成果をあげられる」という猿のダーツ投げが取り上げられます。
これと似たようなことをやってみようということで、一昨年の3月に読んだジム・クレイマーの“ローリスク"株式必勝講座の中で書かれていた米国の推奨銘柄100社(※101だったが発売された時に1社買収されていた)について個人的にいいなと思った15社をピックアップしていました。
昨年の今頃1年経過後どうなっているか確認していましたが、S&P500を下回るパフォーマンスだった企業も多かった印象でした。
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でも、年が変わって流れも変わっているんじゃないか?ということで今年も性懲りなく確認してみようと思います。
今回はまずピックアップした企業8社について見ていきます。
ピックアップしたのは以下の8社です。
- TJX(TJX)
- アマゾン(AMZN)
- ウェルズ・ファーゴ(WFC)
- ウォルト・ディズニー(DIS)
- キンダー・モルガン(KMI)
- ユニオンパシフィック(UNP)
- ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
- セルジーン(CELG)
昨年はキンダー・モルガンがえらいことになっていましたが、現状はどうなっているのでしょうか?
チョイスした8社 vs S&P500 近1年

オレンジのS&P500とまずは直近1年で比較してみました。黒のユニオン・パフィフィック(UNP)と青のアマゾン(AMZN)はS&P500を上回っておりますが、それ以外の6社に関してはS&P500と同じくらいか下回っていますね。
昨年酷いことになっていたキンダー・モルガン(KMI)が直近1年ではまともなパフォーマンスになっています。
しかし、不正問題のあったウェルズ・ファーゴ(WFC)なんかは不調なわけでして・・何かしらやらかした企業を選んでいるものです。
チョイスした8社 vs S&P500 近5年

次に過去5年で見てみました。過去5年で見ますと、オレンジのS&P500をキンダー・モルガン(KMI)とウェルズ・ファーゴ(WFC)以外はS&P500を上回っている企業が多いです。
相変わらず勢いのあるアマゾン(AMZN)やバイオ医薬品のセルジーン(CELG)はやはり5年ぐらいだと勢いがありますね。
ということで直近1年で見ると余り冴えない企業を選んでいるように見えますが、15社中残りの7社はどうなっているのか?後篇に続く。
約3年前に101社の中から独自に15社ピックアップした米国株はS&P500を上回るのか? - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ランダム・ウォーク理論では、「目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、命中した銘柄でポートフォリオを組んでも、専門家が選んだポートフォリオと、さほど大差のない運用成果をあげられる」という猿のダーツ投げを、アクティブ運用が標準的な指数に勝てないたとえとしてあげられます。じゃあそれが本当にうまくいくか実験してみようかなと。...


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