2017年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナー
5月になりまして暑くなってまいりました。朝9時ごろ病院に行きながらこれ30度超えるかもという状況下、本日モーニングスターの米国株式・ETFセミナーに行ってまいりました。JR使って行ったので本当暑かった。昨年は桜花賞の日だったので4月の初めだったんですけどね。
昨年のセミナーの記事
2016年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナーに行ってきました20分遅刻したけどモーニングスターETFカンファレンス2016に行ってきた
昨年からかなり出席者が変わっていて、バンガードも今回は参加していません。また、モーニングスターのセミナーなんですが、朝倉氏は第3部しか参加しませんでした。
会場で取ったメモを簡易的にまとめてみました。一部聞き取れなかったり、見落としている部分があるかもしれませんのでご了承ください。ビデオカメラで撮影していたのでそのうち公開されると思いますが。
メモ量として第1部と第5部の内容が多いのですが、個人的にはシンプルは春山氏の投資手法は素晴らしいなと思いました。
第1部 世界経済の動向と米国の強さ 馬渕治好氏
- 内需非製造業は堅調、外需製造業も回復して強まっている。世界経済が回復しているため。
- 雇用者の週あたりの総賃金は過去最高で上がっていっている。安定して4%増えてる。
- アメリカは企業の新陳代謝が速い。シリコンバレーは不動産価格が上がっていて、終わりだという声もあり。グーグルやフェイスブックはユーザーニーズをつかむため、NYにアンテナショップを開設している。
- トランプ政権は無茶苦茶。
- 昨年11月にアメリカに行ったがニューヨークはマーケットに意見が引っ張られていて、ワシントンは危機感が強かった。ワシントンではトランプは悪い人ではないが何も知らない。四年持たないと言われてる。
- 何ヶ月も相場に影響があるが無視したほうがいい。インフラ投資なんかできない。トランプはワシントンと戦った英雄であればいい。回顧録とか書けるし。
- 経済政策は期待より小さい。夏場にかけては株価もドルが上がる。その後、経済政策が大幅縮小し、今秋の予算審議で市場が失望して下がる可能性あり。そのあとは上がるだろうが。
- アメリカの金融政策は過度に重視しなくていい。
- ちょっと割高だが、上がったり下がったりしながなら長期的には上がる。下がったときに売らないでください。騒がずに淡々と買っていってください。
第2部 これから始める米国株投資 春山昇華氏
- アメリカ株の長期的な流れは変わらず相場の先は長い。2008年からの値動きは1982/8~2007/10と値動きが非常に似ている。
- 日本と違い経営者が真剣で頑張る。
- 分かりやすいことが何も増して重要。
- 分かり続けるためには鮮度の高い情報を得ることが正しい投資判断への第一歩。
- わかっているかの確認をするために投資理由をすらすらと書けるようにする。
- 賞味期限が長いビジネス、自社の努力で利益を増やせる企業ががいい。
第3部 ETFの活用方法と海外ETFの魅力
ウィズダムツリー・ジャパン株式会社 ETFストラテジスト 渡邊雅史氏
モーニングスター 代表取締役社長 朝倉智也氏
朝倉:なかなか日本ではETFが盛り上がらない。手数料が低い。
渡部:10年で認知度は大分上がった。日本の投資家は海外のETFに投資ができるので恵まれている。
朝倉:モーニングスターの四つ星五つ星のウィズダムツリーのETFのレーティング見ると、DHSはニュートラル、DES、DLN、DGRW、DONがブロンズ。
渡部:おすすめETFはDHS、HYND。
HYNDは金利ベア型、インカム水準を維持しながら特に金利上昇時のリスクを低減。米国REITと組み合わせると面白い。
マネックスゼロETFの売買高はEPI、HEDJ、DHS、DEM、DFE,DGRWの順で多い。
関連記事:米国ETF売買手数料無料「ゼロETF」対象のウィズダムツリーETFについて、メリットやおもしろいと思うETFをまとめてみた
第4部 マネックス証券ではじめる米国株投資 西尾貴仁氏
- マネックス証券ETF保有残高トップ3はVT、VWO、PFF
- 米国株の取り扱いはSBIや楽天より数倍多い。
- かなりまいてた。
- 厳選銘柄レポートブック内のマネックスビリオネアが気になりました。
第5部 米国相場展望
以下のメンバーで展望しました。内田さんは基本に司会進行だったので主な発言を抽出しました。
ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好氏
ウィズダムツリー・ジャパン株式会社 ETFストラテジスト 渡邊雅史氏
金融アナリスト 春山昇華氏
コーディネーター 内田まさみ氏
今年末の米国株展望
馬渕:18000-20000実体経済はよくて7-9月は22000まで行くが、秋からの予算で家計や企業もがっかりする。経済が強いので、その先は上がっていって来年高値は抜ける。
もうそろそろ終わりはまだ長い。来年の前半に前期を微妙に指標が下回るリセッションがあるかもしれない。
メキシコに工場を作らないことを決めたフォードはトランプを見切ってリストラを進めようとしているのを見ると米国企業はしたたかさがある。
渡邊:22000-23000、S&P500 2500-2600
ウォール・ストリートはペンス歓迎と言ってる。VIXのETFへの流入が続いている。VIX ETFは上がるとすぐ売られる。上を見たほうがいい。
利上げは トランプとFRBどっちを信用するかということ。利上げはしていくが新興国など市場へのインパクトにFRBは気を使っている。
春山:20000-24000
多少のブレはあるが1982/8~2007/10の値動きに似た形になる。
トランプ辞めると株があがるのでは。株式は悪いトランプを消化した。
相場はわからないときが下がる。トランプは政策として終わったと株価に織り込まれている。
馬渕:経済の金余り具合が変わっていない。FRBは銀行に金を渡している。景気が安定して伸びているので、利上げで株価が暴落はない。
春山:融資はいい会社に良好に流れている。いまは適度に回っている。とてもいい状態。
注目の業種、銘柄
春山:グーグル、スタバ、マイクロソフト、アマゾン、コーチ。アメリカの賃金は伸びてる。ブランドの高いものが売れてる。個人はサービスにお金を使う。コーチはブランドの世界的な再編が始まった。富裕層には金を使わせるというふうに見る。
日本はいい会社が少なくて三年かけて上がるのが半年で一気に上がる。アメリカはゆっくり上がって、利益も伸びる。日本株や英国株を上手に使い分けるのもよい
渡邊:共和党政権なので減税はなんだかんだやる。小型株や中型株はその恩恵が大きいので面白い。ただし、ラッセル2000指数はその中の500社ぐらいは利益が出てない。DON、DES、DGRSは配当がでていて利益がある。
馬渕:指数のETF、小型株ETFはいい。世界的で何やってるかわかる企業は個別株でもいい。有望な企業としてはグーグル。それ以外だと、世界の貿易量が伸びているので、設備投資や建設投資が戻ることが予測されるためディーアやキャタピラが有望。
春山:アメリカの企業は一番偉い人にとって自分の会社なので、創業者がやってる会社に投資するのが幸せになるかも。
上手にアメリカに投資するために知っておくこと、実践すること。
渡邊:投資をする上で3点を考えた方がいい。ストーリー、投資対象、取引。アドバイスとしてシーゲル本読んでください。馬渕:株価が下がるとトランプショックだというように騒ぐ人がいるが、右往左往する評論家は見極めて投資してほしい。
企業も家計も元気かわかるので雇用に関する指標を見たほうがいい。アメリカの心理をあらわす指標も見たほうがいい。
春山:投資は目的ではなく手段なので、なるべくシンプルにわかるものに投資する。見つけたら投資する。背伸びせずやってできる範囲でやる。
まとめ
やっぱりこういうセミナーで専門的な話を聞くのは刺激になっていいなと思いました。おそらくセミナー出席者の中で年齢は下から数えた方が早かったと思われます。
それにしても雇用者の週あたりの総賃金は過去最高で上がっていっているのには驚きました。賃金上がるとこうも循環するのかと思いましたね。そりゃ日本で1000円以上するアメリカの高級バーガーチェーンが数年前に数社日本に進出してきましたが、そういう消費が行われる土壌があるということがよくわかってよかったです。
いつもは株価が上下にぶれた原因程度にしか見てませんでしたが、アメリカの雇用に関する指標やアメリカの心理をあらわす指標についても勉強していこうと思いました。
しかし、本当に1982/8~2007/10の値動きに似た感じで株価が上がっているのを見ますと、アメリカという国のポテンシャルは恐ろしいものがあるなと思います。
今回はETF関連はバンガードやブラックロックの出席はなくウィズダムツリーだけでしたが、マネックスゼロETFの関係でしょうね。
モーニングスターの評価も良く、マネックスゼロETFでも6番目に売買されていたウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド(DGRW)に関しては面白そうだなという印象がますます強くなりました。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
