セミナーでお薦めされていたウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(HYND)について調べてみた
先週のマネックス証券主催の米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナーでは、マネックス証券で売買手数料無料のゼロETFとして、ウィズダムツリーのETFが選ばれてるため、ETF関連ではウィズダムツリーのみセッションがありました。
関連記事:米国ETF売買手数料無料「ゼロETF」対象のウィズダムツリーETFについて、メリットやおもしろいと思うETFをまとめてみた
ウィズダムツリーのETFについては以前おもしろそうなETFをまとめましたが、今回のセミナーでおすすめされていたウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型)(ティッカー:HYND)に関しては記事にしたことがなかったので調べてみました。
参照記事:2017年 米国投資のはじめ方 米国株式・ETFセミナー
朝倉:モーニングスターの四つ星五つ星のウィズダムツリーのETFのレーティング見ると、DHSはニュートラル、DES、DLN、DGRW、DONがブロンズ。
渡部:おすすめETFはDHS、HYND。
HYNDは金利ベア型、インカム水準を維持しながら特に金利上昇時のリスクを低減。米国REITと組み合わせると面白い。
マネックスゼロETFの売買高はEPI、HEDJ、DHS、DEM、DFE,DGRWの順で多い。
概要を見てみますと、ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型) は「バンクオブアメリカ・メリルリンチ・ユーエス・ハイ・イールド・コンストレインド・ネガティブ・セブン・デュレーション・インデックス(0-5年)の価格およびイールドのパフォーマンスに連動する投資成果を追求します。」とあります。経費率は0.48%、直近分配金利回り 4.91%とハイ・イールドという名前の通り高めです。
これだけではよくわからないのでETFの構成等を調べてみました。
ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(HYND) 国別比率

まず、調べる前は載せるつもりはなかった国別比率。米国ハイイールド社債ファンドということで、国別比率はほぼアメリカだろうと思っていたら、数%とはいえいろんな国が組み入れられていました。
では、セクター別に見てみるとどうなっているのでしょうか?
ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(HYND) セクター別比率

セクター別にみると資本財セクターが8割程度を占めていて、金融セクターも高い状況です。この2つのセクターのハイ・イールド債という認識でいいと思います。
興味本位で構成上位の会社を見てみましたが・・
ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(HYND) 構成上位

スプリントがトップですね。国別構成比率で日本が2.65%、スプリントが2.65%ということで、これが原因で日本が国別構成比率で表れているということなんでしょう。他は知らない会社ばかりです。
では、最後にパフォーマンスを他のETFと確認してみました。
ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(HYND)のパフォーマンス
ハイイールド社債ファンドということで以下のファンドと比較しました。
バンガード・米国トータル債券市場ETF (BND)
SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券 ETF(JNK)
iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)
まず直近1年を見てみましょう。

赤のウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(HYND)が好調です。青の米国債券(BND)、緑のハイ・イールド債(JNK)、ピンクの米国REIT(IYR)が下がっている時も逆に上昇しており、比較対象の3つのETFと組み合わせると分散効果がありそうな印象を受けますね。
では、これをウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(HYND)設定以来で確認してみますと・・

ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(HYND)はパフォーマンス悪いですね。逆にピンクの米国REIT(IYR)は好調です。緑のハイイールド債(JNK)も不調の期間ですので、ハイイールド債関連が良くない時期だったということでしょう。米国REITと逆相関の動きをしていることが多いです。
そういう意味でウィズダムツリーのETFストラテジスト 渡邊雅史氏が米国REITと組み合わせると面白いと言っていたのはわかる気がします。


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