昨年は好調だったバンガード公益事業セクターETF(VPU)の現状を確認してみた
米国株に関するトピックスとして、最近Amazon、Googleあたりの所謂ハイテク株が1000ドルを突破した後、下落するのでは?という記事もちらほら出ています。
上がり過ぎているとは思いますが、伸びしろもある企業なので一概に下落するとはいえません。ただ、そろそろ調整があってもおかしくなく、その時ハイテク株の下落幅は大きいでしょう。
その対策ということで私は生活必需品セクターETF(VDC)やヘルスケアセクターETF(VHT)といったディフェンシブセクターを中心に投資をしているわけです。
関連記事:夏のボーナスの金額が確定したのでバンガード米国ヘルスケアセクターETF(VHT)、バンガード米国生活必需品セクターETF(VDC)を購入
ディフェンシブセクターというと上記に上げた2つのセクター以外に公益事業セクターが上げられると思います。リーマンショック時は生活必需品セクターやヘルスケアセクターより下落したものの、それ以外のセクターよりは下落耐性がありました。
そんあ公益事業セクターは昨年好調でしたし、調整時に下落耐性があるのでは?ということで度々取り上げてきました。
公益事業セクターETF関連記事
公益事業セクターについて公益事業セクターの直近の値動きについて確認してみた
米国公益事業セクターETF(VPU)組入れ上位企業について調べてみた
ちょうど前回調査から1年経過していますし、年始に調べた時からも1年経過しているので現状以下の5つのセクターについて確認を行いました。
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)
バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)
バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)
バンガード・米国公益事業セクターETF(VPU)
米国セクターETF(公益事業、一般消費財、生活必需品、エネルギー、ヘルスケア)の近1年比較
まず、過去1年でS&P500とバンガードの各セクターETFを比較してみました。

黒のS&P500に勝っているセクターがないという状況ですね。アメリカの消費は強く、一般消費財(VCR)はS&P500と余り差がないという感じです。
昨年12月頃大きく上昇していたエネルギーセクター(VDE)はその後じりじりと下がって唯一過去1年比較でマイナスとなりました。
赤の公益事業セクターETF(VPU)は緑の生活必需品セクター(VDC)と似たような値動きをしていました。
では、これを長期で見るとどうなるかということで過去10年で見てみました。
米国セクターETF(公益事業、一般消費財、生活必需品、エネルギー、ヘルスケア)の近10年比較

過去10年で見ると、一般消費財、生活必需品、ヘルスケアの3つのセクターはS&P500を大きく上回っています。また、リーマンショックの前後の値動きを見ますと、生活必需品セクターとヘルスケアセクターの下落幅はS&P500と比較しても小さいと言えるでしょう。
公益事業セクターETF(VPU)もリーマンショック時は下落耐性が見られますが、その後は短期ですとS&P500と逆に動くことはあっても基本的にはS&P500と変わらないパフォーマンスです。
一応バンガードのセクターETF設定来のパフォーマンスを見てみましたが

過去13年程度だと公益事業セクターもS&P500に勝っていますね。こうしてみると、数年前からのエネルギーセクターの下落がいかに大きいかがよくわかります。
ここまで見てきましたが、生活必需品セクターやヘルスケアセクターに関しては下落耐性あるということで投資している人が多い印象ですが、公益事業セクターに関しては前者の2つと比較して少ない印象です。公益事業セクターの企業に関してはもう少し研究してみようかなと思います。
関連記事追記:主な米国公益事業セクターの企業について調べました。
生活必需品と並んで冴えない公益事業セクターの主な米国企業を分析 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
関東はお盆過ぎた感じがする気候になってきていて秋が近づきつつある気配を感じます。9月になると今年も3分の2が終了したことになるわけですが、セクター別のパフォーマンスを見ていて気づいたことが。生活必需品セクターが冴えないのはバンガードの生活必需品セクターETFが下がってたので身にしみてわかるわけですが、それと同レベルで冴えないセクターがありました。公益事業セクターです過去1年のセクター別のパフォーマンスで...


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