ひふみ投信が米国株への投資を開始。大きな転換点となりそう。
レオス・キャピタルワークスの代表取締役社長である藤野英人氏の書籍の記事を金曜日に書いたわけですが、このタイミングでひふみ投信に大きな動きがありました。
関連記事:投資と希望は同義語?投資レジェンドが教える ヤバい会社を読んで
他のサイト等の情報を整理しますと、ひふみ投信の中間レポート(受益者限定)で米国株への投資を開始したと報告があったそうです。
昨年ごろから資産規模が大きくなってきていて、米国株への投資を行う可能性を示唆してきましたが、ついにこの時が来たという感じですね。目論見書はかねてから、「国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します」という記載がありますので、日本株以外も対象であることは示唆されていました。
今のところ全体の10%を超える割合で米国株に投資することは考えていないそうですが、現時点での資産総額は、カンブリア宮殿の放送の影響からか2300億ぐらい。仮にこれが現時点から更に倍になったとしたら、この比率が更に上がる可能性があるような印象も受けますね。
組入れ銘柄はまだ公表されていないようですが、これが米国大型株なのか、日本同様中小型株なのかは気になるところです。6月に勝ったということはGoogleとかAmazonの可能性もありそうです。
個人的には以下の2点を考えました。
米国株対象で1割程度であるならば、ひふみプラスへの投資を継続します
投資対象が中国株とかだったら流石にそれは・・となるのですが、米国株対象且つ1割上限であるならばひふみプラスへの投資を続けようかなと考えました。
あくまでも現時点ではという感じですね。これが更に米国株の比率を高めるとかになりますと、NISA枠で米国株に投資している私のポートフォリオを考えると撤退する方向に行くと思います。
また、投資対象は国内外ですのでこれが数カ国に渡るというような状況になりますと、仮に中国、台湾、韓国と近隣国であっても手を広げすぎと思いますので撤退する条件になるでしょうね。
資産規模が大きくなって疑似インデックスファンド的になって、資産運用成績が低迷するのを避けるための博打に出たという印象で、ひふみ投信にとって大きな転換点となりそうです。これまでで日本株オンリーから米国株を加えるようになったというファンドってどれくらいあるのか?そして運用パフォーマンスはどうなったのか気になるところです。
ファンドの資産規模が順調に伸びてきていて、数年前から想定して考えた対策だとは思いますが、これが吉と出るか凶と出るか?この方針が納得できない人が解約するということもあるかもしれませんね。
日本と同様にアメリカの企業を詳細に分析して投資できるのか?
これから開示されていくとは思いますが、一番気になるのは米国株への投資をする際に、どうやって詳細に分析・調査するのかですね。藤野氏の著書を読む限り、会社訪問等も行って会社の雰囲気等を理解していから投資をしている案件が多い印象です。
これを米国株に当てはめると、日本でアメリカの商品や作品の販売となるとタイムラグがある場合がありますし、日本法人に行っても取扱商品が異なるというケースもあるかと。
また、為替リスクも考えていかなければならないわけでして、運用する上で1割程度とはいえどう考慮するのか?
米国株でも小型株やハイテク株に投資するのか、大型株に投資するのか?というのもあると思います。続報を待ちたいと思います。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
