株価が好調に推移した2017年上半期、米国セクター別パフォーマンスを確認
最近、業界地図の見方が変わる! 無名でもすごい超優良企業 (講談社+α新書)という本を読みまして、日本国内でも余り見向きされないような業種でも将来的に面白そうなことやってる企業が結構あるなと思いました。
純粋に同じ業種に手を出しているというわけでもなく、富士通やパナソニックといった企業が野菜の栽培やってたりと、先を見据えた行動をしている企業が多いなと。こういう事業が上手くはまると10年後ぐらいに面白いことになる企業はあるんじゃないかと思いました。
そんな他業種へも進出する企業もある中でも、やはりセクター別のパフォーマンス差というのは期間やその時の外部環境で影響を受けて存在するものです。
ということで、半年毎にやっておりますが、今日はアメリカのセクター別のパフォーマンスを確認していこうと思います。
セクター別パフォーマンス検証記事
直近のセクターETFの値動きを確認してみた原油安やイギリスのEU離脱で揺れた上半期の米国株セクター別のパフォーマンスを確認してみた
2016年米国セクター別パフォーマンスから、2017年注目するセクターは何か?
ちなみに年始にはこういうことを書いていました。
半年期間とはいえ予想は当たっていたのでしょうか?ということで注目したいのはヘルスケアセクター。ヘルスケアセクターは薬価の問題があるのでしょうけど、最新の創薬開発から新しい薬も出てきますし、これから伸びしろがあると考えます。
昨年マイナスといっても1%程度ですのでまだ下がる可能性もありますけど、引続きNISA枠で投資したいと思いますし、最新の業界動向なんかも時間のある時に調べてみようかなと思っています。
上記と同じ手法で、以下のSPDRの米国株セクターETFで確認してみました。
一般消費財セレクトセクター SPDR ファンド(XLY)
テクノロジーセレクト セクター SPDR ファンド(XLK)
資本財セレクトセクター SPDR ファンド(XLI)
素材セレクトセクター SPDR ファンド(XLB)
エネルギー セレクトセクター SPDR ファンド(XLE)
生活必需品セレクトセクター SPDR ファンド(XLP)
ヘルスケア セレクトセクター SPDR ファンド(XLV)
公益事業セレクトセクター SPDR ファンド(XLU)
金融セレクト セクターSPDR ファンド(XLF)
2017年SPDRのセクターETFのパフォーマンス

まずSPDRのセクター別ETFの上半期のパフォーマンスを見てみましょう。
一人負けの状況なのが黒のエネルギーセクター。原油価格もこんな感じでジリジリと下がっている状況ですしね。また、トランプ就任直後は好調だった金融セクターも余り冴えない感じでした。

逆にこの期間良かったセクターはということで棒グラフにしてみますと、ヘルスケアセクターとテクノロジーセクターでした。ただ、テクノロジーセクターはAmazonやGoogleが1000ドル超えた後に下落している影響からか直近の1カ月は余り冴えない感じになっています。
ヘルスケアセクターは予想通り上半期回復して何より。流石にちょっと上がりすぎ感もありますが、昨年が悪すぎたという感じもするので判断に困るところです。
参考までに中型株、小型株を含むバンガードのETFでも調べてみました。
バンガードの米国セクターETFのパフォーマンス
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)
バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)
バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)
バンガード・米国金融セクターETF(VFH)
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)
バンガード・米国素材セクターETF(VAW)
バンガード・米国電気通信サービス・セクターETF(VOX)
バンガード・米国公益事業セクターETF(VPU)
※セクターの分け方がSPDRと頃なります。

上半期のパフォーマンスを見てみますと、緑のエネルギーセクター以外にオレンジの電気通信サービス・セクターもマイナスになっています。スプリントの合併の話が進むとAT&Tやベライゾンあたりにどういう影響がでるのか気になるセクターです。

好調なのは情報技術セクターとヘルスケアセクターとSPDRと変わらない結果に。セクター数が異なるので比較は難しいのですけど、小型株中型株効果はこの2つのセクターではだいたい数%はあるといえそうです。
あくまでも上半期限定ですので、半年でセクター毎の変動が大きくなるかもしれません。情報技術セクター(テクノロジーセクター)はやや雲行きが怪しそうに見えますし・・半年後年間のパフォーマンスはどうなっているのか?何かしら変化の兆候が見えた時も含めてウォッチしていこうと思います。


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