未来を決める3つの資本とは?幸福の「資本」論を読んで
橘玲氏の著書に関しては、ブログを始める前に2冊くらい読んだ記憶があります。個人的にはダイヤモンドザイでのコラムがウェブで読めるため、最近の著作は読んでませんでした。
よく旅をされていますが、訪れた国の歴史をからめたコラムは読み応えがありますし、私と意見が違っていても、こういう見方もあると気づきを見つけれます。ですので橘氏は好印象です。
これがロバートキヨサキだと、うまく論理的に説明できないのですが、胡散臭さを感じるんですねぇ。
そんな橘玲氏の最新作が出まして、他のブログでも取り上げられてましたので、買って読んでみました。幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」です。
いわゆるリア充、プア充から超充という完璧な人まで8つの人生パターンを見ていき、未来を決める金融資産、人的資本、社会資本の3つの資本の観点で、先が不透明な将来に向けてどう生きていくかを説いた本です。
未来を決める3つの資本とは?
ライフ・シフト(関連記事:20代30代は読んでおいて損はない。LIFE SHIFT(ライフ・シフト)を読んで)にもやや似た印象をもつ内容ですが、金融資産、人的資本、社会資本について幸福な人生を送るための最適化戦略として以下を定義しています。
- 金融資産:経済的な独立
- 人的資本:子供の頃の自分のキャラを天職として、本当の自分として自己実現できる。
- 社会資本:政治空間から貨幣空間に移ることで人間関係を選択できる。
投資家なだけあって金融資産だけでなく、人的資本への投資や、社会資本を貨幣空間と見る考えは、社畜に片足浸かったわたしにとって斬新でした。
しかしこの戦略はある意味ゴールです。土台を築く手段として以下をあげてました。
- 金融資産:分散投資する
- 人的資本:好きなことに集中投資する
- 社会資本:小さな愛情空間と大きな貨幣空間に分散する。
要は超充は色々と大変だから、現実的な最適化戦略だと思います。
個人的には人的資本の部分がむづかしいなと。好きなことって趣味ではあるのですけど、はたして仕事として集中すると楽しくなくなるのでは?という恐怖があるんですよ。
スポーツ選手のトレーニングや練習と同じになるかなと。ただし見つけてお金になる仕組み作れれば一気に道は開けるでしょうけど。
社会資本を大きな貨幣空間と考える。
そして、社会資本の部分。これはSNSが使える今だからこそできることかと。愛情部分は親嫁子あたりで狭くするというのは、人間関係で疲弊しない上でも本当に重要と思います。うつ病って基本的に人間関係起因が大きいと思いますし。
また、この思想だと浅いつながりを貨幣空間で広くすることができるというのが、いざという時に人間関係をうまく選択できるようにもなりやすいですし。
ある意味この社会資本の部分は、会社での対人の立ち回りでも応用できるんじゃないかとも考えます。
自分の現状を考えてみると・・
わたし個人に当てはめますと、となりの億万長者でいうところの貯蓄優等生なので、金融資産は土台を固めつつあります。
問題なのは人的資本がダメダメなのと、社会資本の貨幣空間と愛情空間はまだまだだなと。人的資本はポートフォリオワーカー(関連記事:ポートフォリオワーカーという働き方を考えてみる)でもいいんじゃないかという気もしました。今の仕事=お金もらえるとしか思えないですからね。
本全体を通して、日本に関してはわたしより悲観的だという印象も持ちましたが、35歳や40歳にむけていかに幸福な人生に向かっていくかという意味で、知識社会に最適化した現実的な戦略案を知れたのは本当に大きいです。


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